Johnny Guitar/Peggy Lee

台風は、お昼過ぎに大阪に最接近するとされていたのに、その影響はほとんどなく、夕方には薄日さえ射した。ところが、関東地方では1日中大変なことになっていたようで、TVも台風情報ばかり。新幹線がストップしたり、都心で土砂崩れが起こったり、冠水したり、さらには、今回もまた犠牲者が出たようだ。
ところで、TVを見ていたら、気になる新CMに出くわした。前にThe Bandの「The Weight」をCMソングに起用したこともある、某大手メーカーのウイスキーのCMだ。今回登場したのは岡田准一。いつのまにか、そんな年齢になっていた。ご存知ない方のために軽く解説すると、彼は、某J事務所所属のV6という実にパッとしないグループの最年少メンバーだ。私は決してジャニーズ・ウォッチャーでもマニアでもないけれど、世間一般のこの事務所に対するイメージはかなり誤っていると思うので、ちょっと訂正しておきたい。まず、最大の誤りは「美少年集団」というとんでもない認識。古くはおニャン子クラブ、最近ではモーニング娘。などの男性版と見なすのが正しい。つまり、どこにでもいる普通の男の子たちの集団にすぎない。だから、中には「かなり難有り」の子も珍しくはない。2つ目の誤りは「全員、無能無芸のただのアイドル」というもの。確かに大半はそうなので、誤解されても仕方がない。でも、事務所の名を借りず、単独の俳優として充分に通じるだけの演技力を持つ者もいる。彼らを見るたびに、くだらないグループなんてさっさと辞めて、独立すればいいのに!と言いたくなる。この岡田准一も、そんな稀な存在だ。よりにもよって、一番下品なグループに入れられながら、それに染まることなく、ヴァラエティ番組で、最年少メンバーとして与えられた難題を真面目にコツコツこなしていたのが、当初から好感がもてた。今から7年前の初めての連続ドラマで、すでにその天性の演技力が見え隠れしていたのは驚きだった。案の定、最近では単独活動も多いので、それが広く認められるようになったのだろう。
それにしても、ジャニーズがお酒のCMに出るなんて、昔なら考えられなかったと思う。そのタブーを破ったのは、やはりSMAPだったのだろうか。そういう意味で、SMAPの功績は大きい。でも、最近は一部を除いて進歩がない。
タイトル・ソングはただの語呂合わせ。これもJ事務所同様に、日本語表記では「ジョニー」ではなく「ジャニー・ギター」とされている。