Greasy Heart/Jefferson Airplane

前にも同じようなことがあったけれど、CDの到着ラッシュは連鎖反応で続く。今日は、Jill Sobuleのセルフ・タイトル・アルバムと『Things Are Different』の2枚。どちらも、マーケット・プレイスの中古盤。ところで、いつのまにか国内のAmazonで、おもちゃまで取り扱うようになったので驚いた(アメリカでは、以前からトイザラスと提携していたのに、日本向けの発送は取り扱っていず、いつも悔しい思いをしていた)。早速チェックすると、うれしいことにBarbieコーナーもある。何と『グリース(Grease)』で、Olivia Newton Johnが演じたSandyのコスプレをしたBarbieまで出ていたので、あっけにとられた。映画シリーズのBarbieは、これまでにもいくつか出ていたけれど、どうせやるなら『グリース』ではなく『アメリカン・グラフィティ』の方がよかったのになあ。あるいは、どうしても『グリース』というのなら、無理とはわかっているけれど、Kenickie(Jeff Conawayが扮した)ドールも出してほしかった。あの映画の中では一番カッコよくて、憎めない存在だった。どことなく、Keith Richardsをコミカルにした感じなのも笑える。
一方、本当はONJ(手抜きで略称)なんかより、ずっとずっとキュートなはずのStockard Channingは、あの映画ではかなり体重を増やして、凄みのある役柄に徹しなければならなかったのがお気の毒。それにしても彼女達2人共、当時すでに30歳を越えていたのに、17歳の高校生役を演じていたなんて。もちろん、たとえ何歳の人がティーンエイジャーを演じても、不自然でなければかまわないけれど、少なくとも、ONJに関してはどう見ても無理があった。
ここまででお察しの通り、私はONJが大の苦手だから、タイトル・ソングに彼女の曲を選ぶつもりなんかない。そもそも、初めて「Have You Never Been Mellow 」を聴いた時から、あのヘタクソな息継ぎが耳障りで、聴いている私まで窒息しそうになった。しかも、私は女性に関してもとても面食いで、美女やかわいい人は大好きなくせに、彼女のルックスにまったく魅力を感じないのは、不自然なまでの媚びが伝わってくるから。
代わりに、彼女と比べものにならないほど美しく、魅力的なGraceが歌う曲を選んだ。歌詞の内容も、男性が勝手に作り上げた「女らしさ」神話に対する辛らつな皮肉であるというのが、いかにもGraceらしい。ただ、未だに細かいニュアンスが完全には理解しきれないのが残念。