Little Wing/Zero

根が単純な人間なので、寝る前に見たり聞いたりしたことが、すぐに夢に反映される。ただし、ストレートに出てくるのではなく、思いもしないような形にアレンジされて登場するので、それが思いの外楽しかったりする。ただし、イヤなモノの場合は例外。昨夜、よせばいいのに、寝る直前に忌み嫌っているモノを見てしまった。まさかそのまま現われるなんて思ってもいなかったので、特に何の対策も打たずに寝たのが間違いだった。ここに書くと、再び怒りがこみ上げてくるので省略するけれど、最悪のパターンで、午前中ずっと不機嫌だった。一体何の因果で、こんな目に遭わなければならないのだろう。
午後になると、少し気を取り直してお菓子作りを始めた。実は、明日からまた実家に帰るので、母へのおみやげ。父が健在の頃は、どんなに失敗していても、私のお手製のブレッド・ケーキがお気に入りだった。母はそういうものには興味がないと思っていたのに、この前帰った時「最近、何も作ってくれないのね」と言われたので、気分を変えて、パウンド・ケーキとリンゴ入りメロン・パンもどきを作ることにした(確か、先週末も色々作っていたような気がする。あの時は、4種類も作って、つい食べ過ぎてしまったんだったっけ)。
それから、いつもは朝出る直前に、大慌てで荷物をまとめたりするのに、今回は、早々とCDプレイヤーに充電したり、CD選びを済ませたりした。尤も、適当に眼の前にある物を携帯用ケースに入れ替えただけだけれど。
そんな時、ケースに入ったままだったあるCD-Rに気付き、久しぶりに聴き始めたら、最後まで聴いてしまう羽目になった。20年以上前に存在していた某バンドのものだけれど、私の大好きなカヴァー曲が満載。だから、途中でやめられないのも当然だ。その中に、タイトル・ソングの「Little Wing」も入っている。この曲のメロディはもちろん、歌詞もお気に入り。特に♪When I'm sad she comes to me with a thousand smiles she gives to me free. It's alright, she says, It's alright,Take anything you want from me♪というあたりは、いつも泣けてくる(もちろん「she」ではなくて「he」ならなお良いのだけどね)。
ただ、残念なことに、Zeroヴァージョンはインストルメンタルのみ。Cipollinaが参加していたバンドで、Zeroが一番私に馴染みがないのは、どちらかといえばフュージョンに近いっていうのも関係していそうだ。