Your Saving Grace/Steve Miller Band

昨日、タイトル・ソングに触れるスペースがなかったので、今日も再びSMB(普通、こんな省略形は使わない。まさか、サディスティック・ミカ・バンドと混同する人がいないだろうな)。ちょうどGrace Slickの誕生日ということで、選曲もこんな感じ。
SMBを聴くきっかけとなったのは、QMS同様に、Nicky Hopkinsが参加していたという単純な理由から。でも、さほど熱心に聴いていたわけではない。『Joker』のあたりからポップ路線になってきたと思ったら、その後に続く『Fly Like An Eagle』や『Book Of Dreams』はさらにヒット曲満載。ほとんど毎日FMで何らかの曲が流れていた。これはもう、大いに驚くべきことだった。
同じように感じたバンドが、他にもいくつかある。ついでに並べよう。まずBee Gees。GSにもよくカヴァーされたきれいなメロディ・ラインの曲が多かったのに、「Stayin' Alive」でのイメージ・チェンジは、相当なカルチャー・ショックだった。何しろ、私には生理的にどうしても受けつけないものがいくつかあり、その中にディスコ・ミュージックも入っているのだから(あとは、いつも声を大にして言っているホーン・セクションとストリングス)。また、地味なデュオ(失礼!)という認識しかなかったBjorn & Bennyが、ABBAとなって一大ブームとなった時も仰天した。悪口を言うつもりはないけれど、苦手なジャンルなのだから仕方がない(でも、TVドラマでも使われた「S.O.S.」だけは好きで、ちゃんと歌える) 。ディスコ・サウンドのジャンルに入れられてしまう曲で、唯一、例外的に好きなのはStonesの「Miss You」。あのダラダラとしたMickのヴォーカルと、途中で入るブルーズ・ハープが、まさに私好み。そもそも、私の感覚では、これがディスコ・ミュージックとは思えない。
話がちょっと逸れた。当然、Fleetwood Macの路線変更にも驚いた。珍しく、いずれの時期もお気に入りだけれど、なぜか、アルバムは『Tusk』までしか持っていない。また、Elvin BishopやBoz Scaggsも、『フィルモア最後のコンサート』の頃と、その後、大流行りしてからと比べると、ずいぶん違う。
女性アーティストでその変貌ぶりに一番驚いたのは、79年に『Broken English』で復帰したMarianne Faithfullだろう。彼女の場合、意識的にではなく、長年の不摂生が祟って、容貌も声も、自然にあんな風になってしまった。でも、中学時代から好きな人であることに変わりはない。