Smokestack Lightnin'/The Yardbirds

今日は昨日以上に暖かい1日だった。日中、窓をずっと開けたままでもそよ風さえ入ってこず、体感温度は、限りなく夏日に近かった。おかげで、仕事のペースが乱れてしまった。
毎週、某ボードで行なわれている投票の、今週のお題の1つはRenaissanceだった。私の場合、Jeff Beck絡みでYardbirdsを聴くようになり、そこからKeith Relfが妹Janeと結成したRenaissanceにも興味をもつようになった、というお決まりのパターンだった。でも、聴き始めた頃には、すでにメンバーも替わり、新生Renaissanceとしての活動が始まっていた。初めて買ったのは『Ashes Are Burning』で、このアルバムは今でも一番耳に馴染んでいる。4/25付けの日記で少し触れたように、大学生の夏、偶然彼らのライヴを見ることができた。まったく予想外の出来事だったので、本当に驚いたけれど、周囲のお客のほとんどは、彼らに気付かず終いだった。まあ、EaglesやLindaを目当てに来ていたアメリカ人の観客が、Renaissanceを知っているということ自体、ほとんどあり得ないことだったのだろう。
ところで、このRenaissanceに関して、私は珍しい記録を持っていた。つまり、初めて見たライヴと2度目のライヴの間隔が最長というものだった。何とそのブランクは25年。自分でも信じ難い(ちなみに、2度目を同じ2001年に見たBob Dylanは23年ぶり)。でも、昨年、Neil Youngを27年半ぶりに見たため、この壮大な記録は破られた。
もし、明日大阪ドームで行なわれるEaglesを見に行けば、さらにその記録が更新される。あいにくその可能性はないけれど。
そして、Jeff Beckがひょっこり来日し、よほど気が向いて見に行くことにでもなれば、ものすごい記録が樹立されるのだけれど、それもまたありえない。案外、一番実現の可能性が高いのはJackson Browneかもしれない。このところほぼ毎年来日しているJacksonが、今後10年間続けてやって来たとして、10年目あたりに見に行けば、多分新記録達成のはずだ。
さて、タイトル・ソングはKeith Relfの持ち味がよく活かされているブルーズ・ナンバー。多くのバンドがカヴァーしているけれど、ほとんどみんなHowlin' Wolfのオリジナル・ヴァージョンに忠実な歌い方をしている。Keithだけが、彼らしい情けなさそうな歌い方を押し通し、この曲のテーマ(朝起きたら恋人に逃げられているという、ブルーズにお決まりのやつ)を、見事に哀れっぽく表わしている。