Albuquerque/Neil Young

他国のことなのに、アメリカ大統領選挙が気になって、昼間ずっとTVを見ていた(国内の選挙特番なんて見る気もしないのに)。現段階ではほぼ拮抗しているけれど、このままだとBush再選になりそうだと言われている。とりたててKerry候補に魅力を感じるわけではないが、Bushのこれまでの言動がひどすぎたので、Kerryに何とかがんばってもらいたかった。勝敗を決定すると言われるオハイオ州では、また思いもよらぬトラブルが発生している。前回の疑惑のフロリダといい今回といい、用意周到のはずのアメリカで、こんな不手際が生じるのはどうにも怪しい。
今日のタイトル・ソングは、あえてCSN&Yの「Ohio」にはせず、ちょっとひねってみた。アルバカーキといえば、まだ結果の決まっていないニューメキシコ州で人口最大の町。にもかかわらず、はるかに少ないサンタ・フェの方が有名なのは、こちらが州都だからだろうか。
何度か言っている通り、歌に出てくる地名を訪れてみたがるミーハーな私は、ご多分に漏れず、滞米中にこのアルバカーキとサンタ・フェ(こちらは、Eaglesの「Outlaw Man」に登場!)にも行ってみようと思ったことがある。ところが、交通機関の接続が悪く、ずいぶん時間がかかるのであきらめた。結局、アリゾナのトゥーソン止まりで、同州のウィンスロウやフェニックスにさえ足を延ばせなかった。
アルバカーキ在住の女の子と、イタリアのフィレンツェで出会ったことがある。アメリカ人には珍しく、実際の年齢よりずっと若く見えるKristy McNichol似の子だった。私は貧乏旅行をしていたけれど、安全のために「夜は出歩かない」「夜行列車では個室を確保」「ホテルは相部屋を避ける」を三原則としていた。ところが、年中観光客が押し寄せるフィレンツェでは、安宿といえば相部屋が当たり前(もちろん同室には同性のみと決まっているけれど)。緊張しながら泊まった部屋の先客の1人が彼女だった(他に居たのは3ケ月も休暇を取って回っているというドイツ人ナース2人組や、英語があまりしゃべれない大柄でシャイなブラジル人、それからもう1人どこかの国の人)。アルバカーキ出身と聞いただけで興奮した私は、「Neil Youngの曲を知ってる?」と尋ねたけれど、残念ながら聴いたことがないと答えられた。でも、一番話が合い、帰国後もしばらく文通していた(いつのまにか自然消滅してしまったけれど)。
あれ?大統領選の話はどこへ行ったんだろう?