Groupie(Superstar)/Delaney & Bonnie

Eaglesはまだ来日中で、各地のコンサート・レポートが続々と入ってくる。そんな中、かつて目の当たりにしたエピソードを思い出した。多分、下世話な話題を好まない方も多いだろうし、来日の盛り上がりに水を差す恐れもあるので、ちょっとためらったけれどあえて書く。
4/29付けの日記で、大学時代の友人(自称「カウガール」)が滞米中の私に会いに来てくれたことに触れた。実は、休暇を利用してウエスト・コースト・ツアーに参加し、LAに来たついでに再会することになった。そのツアーというのは、基本的に音楽業界関係者しか参加できないもので、友人がよくぞ潜り込めたという代物だった。そんな一行の中に、ひときわ派手な女性2人組がいた。友人の話によると、2人は姉妹だという。そして、驚いたことにEagles初来日時に、それぞれDon HenleyとJoe Walshのグルーピーになったそうだ。グルーピーの存在はそれ以前からすでに有名だったけれど、まさか眼の前でそういう人達に遭遇するとは思ってもいなかった。しかも、派手な外見を通してよく見ると、顔やスタイルはごく普通、その逆に、しゃべり方や会話の内容は、意外にもしっかりとしていた。そんな彼女達から、Glenn Freyだけは、どのグルーピーが迫っても、一切なびかなかったという話を聞いて、私は単純に喜んだ(品行方正なのは、たまたまその時だけに違いないけれど)。音楽を離れた部分でのミュージシャンに対する捉え方は人それぞれで、満足のいく演奏さえしてくれたら、後のことはどうでも良いという人も多い。でも、私は、1人の人間としての彼らにもとても興味があるし、各自のちょっとした言動にも一喜一憂したりする。
逆に、グルーピーに対しては、自分とはまったく異なる考え方の人達とみなし、自分がその仲間入りすることは絶対にありえないけれど、彼女達を否定したり、非難するつもりはない。人に迷惑をかけず、責任を持って行動する限り、人それぞれ好きにすればいい。中には売名行為の人もいるけれど、その場合、それを見抜けなかったミュージシャンが間抜けだ。
アルコールやドラッグに対しても、同様の考え方をしている。「ご自由にどうぞ!」というのが私の基本路線。ただし、常に責任が伴っていなければならないし、合法の範囲内で。
タイトル・ソングは、Carpentersヴァージョンですっかりスタンダード化している。でも、未だに内容を知らずに聴いている人も多いんだろうな。