A Hard Day's Night/The Beatles

明朝9時半から父の四十九日の法要なので、今日中に実家に戻っておかなければ間に合わない。ちょうど一番忙しい時期なので、出かける直前まで仕事し、それでもまだ残っている物の一部を持参して、夕方電車に乗った。いつもと違う時間帯のせいか、かなり混んでいた。でも、どうにか座席を確保することができてラッキー。今回は、とんぼ返りになるので、CDの用意はしなかった。届いたまままだ聴いていない物が沢山あるので、何もせず電車に揺られている時間がもったないような気がする。それにしても、今日はいつになく車内が騒がしい。至るところで着メロがうるさく鳴り響き、それに応じて、はた迷惑も省みず大声で会話を始めるのは、揃いも揃って中高年のおばさんばかりだ。わざわざ確かめる気にもならなかったので、もしかすると、若い人もいたかもしれない。でも、ガサツなしゃべり方や、高齢者に特有のあのガラガラとした声のトーンから、勝手にそう判断してしまった。でも、こんなムッとした気分も、窓から見える晩秋の夕陽の美しさで帳消しになった。
ようやく家に着く頃には、すっかり暗くなっていた。母と妹と弟、それに弟の奥さんの4人がすでに食卓で待ち受けていて、その上には大きなピザが2枚並んでいたので驚いた。明日の準備でバタバタしていたので、私の到着時間に合わせて、配達してもらったらしい。母の話によると、以前から、折込みチラシを見るたびに、1度注文してみたかったという。大勢揃ったこんな時にこそちょうど手頃なので、遂に実行に移したようだ。母は和食にしか興味のない人だと思っていたので、これはちょっと意外だった。そういえば、最近、チーズ好き(しかも、一番のお気に入りはカマンベール)だということも判明した。それどころか、カレーを食べる時、ライスの代わりにナンで食べることも多いと聞いて、さらにビックリした。以前は、海外に行っても、朝食のパンがニガテだから、欧米より、中華粥の出てくる中国が一番いいなんて言っていたのに。
デリヴァリーのピザなんて何年ぶりだろう。こんな人数でビール片手に摘むと、普通以上においしく感じる。母も満足していた。でも、期間限定のハバネロ・ペッパー・ピザがあるにもかかわらず、4人の意見により、さっさとそれが却下されていたことを知って、私はちょっと落胆。次の機会には、ぜひ試してみよう。
そして食後、私1人だけ仕事を再開した。あ〜あ。