アンダルシアに憧れて/真島昌利

軽い言葉で言えば、これも「プチ」シンクロニシティなのだろうか?一昨日、タイトル・ソングにTOKIOを使ったら、今日、妹から彼らの10周年記念アルバム『TOK10(「トクテン」と読むのかな?)』が届いた。実はここ数年、妹とはあまり仲が良くなくて、実家で顔を合わせてもすぐに言い争になってしまう。PCのメール・アドレスさえ教えてくれないし、もちろん、この日記のことも知らない。そんな彼女から何かが届くなんて、一体どんな風の吹き回しなんだろう。しかも、よりにもよってそれがTOKIOだなんて。
このアルバムは、彼らが所属するJ事務所の歴代グループの曲をカヴァーしていることで話題になった。でも選曲が発表された時、ひどくガッカリした。もう少しましな選び方があったはずなのに、わざといやがらせされているのではないかと思わずにはいられなかった。にもかかわらず、普段はほとんど売れない彼らには珍しく、このアルバムだけは大好評らしい。みんなの趣味もよくわからない。そもそも、ここ数年、彼らに与えられる曲自体、まっくパッとしない。やたらと陽気で軽快な曲ばかりでイヤになってくる。デビュー当初は、比較的マイナー・コードの多いメロディ・ラインのきれいな曲に恵まれていたのに、お茶の間での知名度が高くなるにつれて、軽い路線に変わっていった(多分、この現象はアトランタ・オリンピックのテーマ曲を歌ったあたりから?)。J事務所には珍しく、口パクもせず、演奏も自分達でやっているのに、今や、音楽よりもヴァラエティでの存在の方が話題になるなんて、皮肉なものだ。要するに、器用貧乏ということなんだろうか。
タイトル・ソングは、大好きなブルーハーツハイロウズのギタリスト真島昌利のソロアルバムから。10数年前にたまたまFMから流れてきて、たちまち気に入ってしまった曲。その時は、まさかこれが近藤真彦(愛称で呼んだことなんかないし、呼ぶ気もしない)に提供した曲だとは知る由もなく、後に、その事実を知った時はショックだった。今でこそ、ジャニーズに対してさほど偏見を持たなくなったけれど、当時は、見るのもイヤ!名前を聞くのイヤ!という超Jアレルギー状態だったから(皮肉にも、そのアレルギーを治してくれたのは、今はさんざんけなしているSMAPだった)。
というわけで、この曲が今回のカヴァー・アルバムに取り上げられていないのは、実に残念でたまらない。ぜひ聴いてみたかったのにな。