Indian Summer/Poco

今日また仕事絡みで外出。ところが、乗換駅のプラットフォームには、一向に電車が到着しない。やっと来たと思えば、今度は、ずっと停車したまま。このままいつまでたっても発車しなければ、予定の時間に遅れてしまう。JRではなく地下鉄を利用しなかったことを後悔した。そうするうちに、向かいの車線に快速電車が到着し、そちらが先発というので、急いで乗り換えた。ところが、大幅にダイヤが乱れていたせいで、結局、各駅に停車することになった。やれやれ。車内アナウンスでは、遅延の原因をはっきり説明しないけれど、幸い、人身事故ではなく、誰かが線路に侵入して、停止信号が一斉に作動したとのこと。たまにこんなことがあるので、やはり余裕を持って家を出なければ。
それにしても、タイトル・ソング通り、このところポカポカと暖かい日が続く。上着をはおると汗ばんでくる。寒さが大の苦手なので、できればこんな状態がずっと続いてほしい。
ところで、この「Indian summer」の「インディアン」とはインド人のことなのだろうか?それとも、ネイティヴ・アメリカンのこと?この言い回しは、イギリスではなくアメリカでよく用いられるので、多分、後者を指すのだろうけれど、もしそうだとすれば、差別的な言葉の用法にうるさいアメリカで、今もなおこの表現が用いられているのは、ちょっと不思議な気がする。そういえば、何年か前に、『政治的に正しいおとぎ話』という本が話題になった。原作は、James Finn Garnerによる「Politically Correct」シリーズで、人種、性別、身体的欠陥、職業、宗教等、あらゆる差別的表現を、他の適切な言葉で言い換えた童話だった。それによると、これまでおなじみの童話でさえ、ほとんどの表現を「正しく」言い換えなければならず、一語一語の説明がやたらと長くなっていた。これは明らかに、差別用語に対して過剰に反応するようになった社会全体に対する、大きな風刺や皮肉としか思えなかった。だからといって、全てが茶化されたままで終わってしまい、もっと一般的な差別用語の大事な本質まで見落とされることになれば、それは大きな問題だ。
あれ?こんなことを書いているうちに、Pocoについて触れるスペースがなくなってしまった。その昔、レコードのバーゲンでカットアウト盤を数枚持っていたにもかかわらず、あまり熱心に聴いた記憶がないので、書きたくても書けないというのが、正直な話なのだけど。