Mother/John Lennon

昨日、電車の中で聴いていたもう1枚はFlower Travelin' Bandの72年の日比谷野音ライヴ。リアルタイムではまったく聴いたことがなかったし、アルバムも持っていない。私にとっておなじみの「Jeff's Boogie」や「You Shook Me」などがカヴァーされているけれど、どうしてもオリジナルと比べてしまう。でも、ジョー山中のヴォーカルはそれほど嫌いではない。むしろ、ああいう高音も私の好きな声の1種。
会場となった日比谷野音には、これまで1度しか行ったことがない。大学を卒業した春のブルーズ・カーニヴァルだった。海外からはB.B.Kingなどが参加していたと思う。私は一番前に陣取って聴いていた。コンサートが終わりに近付くと、みんな総立ちで、私はステージと客席の仕切りの部分に、後ろからグイグイ押し付けられ苦しかった。見回すと、周囲には、私以外に女の子なんてほとんどいなかった。それを気の毒に思ったに違いない警備員のお兄さんは、何とか私をかばってくれた。終わった後、そのまま帰ってもつまらないので、何気なくバックステージの方に行ったら、そのままノー・チェックで潜り込むことができた。特にお目当てのミュージシャンはいなかったので、さりげなくひと回りしてから、そのまま出てきた。
ところで、今回は、20枚ほどCDを持参してきたにもかかわらず、今日はまだ何も聴いていない。やるべきことがそれほど沢山あるわけでもないのに、精神的にとても疲れていて、少しのんびりしたい。いや、厳密に言えば、やるべきことは多い。でも、その全てが、手間のかかることばかりで、1度に終わらせることができない。だから一層疲れてしまう。たとえば、名義の書き換え1つにしても、あんなに手間のかかることだとは思わなかった。それが、祖母や伯母達の分まであるので、必要書類を揃えるだけでも大変な作業となる。母は私にずっとそばに居てほしいと思っているのが、私には痛いほどわかる(この点に関しては、父が健在の頃からそうだった。両親は、私が実家に戻ることを強く望んでいた)。そういった事務的なサポートはもちろんのこと、精神的なサポートも必要としているはずだ。でも、私には、せいぜい、こうしてたまに帰ることしかできない。このままずっと居続けようか、と考えてみたこともあるけれど、2〜3日もすれば、それがとうてい無理なことに気付く。親不孝なことぐらいわかってはいるけれど、やっぱり私にはできない。