梅田からナンバまで/上田正樹&有山淳司

実家に居る時は、普段見られないTVが色々見られるはずなのに、いつも番組運がよくない。昨日も、他に見るものがないので、「日本シンガー・ソングライター特集」というのを見ることにした。多分、あまり興味のないアーティストが中心だと思い、飽きたらすぐにやめようと思ったのに、いきなりRCサクセションなどが出てきたので、しばし釘付け・・・。SSWというわりに、意外にもロック系が多く、ブルーハーツまで見られた。でも、やっぱりヘタだった。演奏はもちろんのこと、甲本ヒロトのヴォーカルまで、荒っぽく、調子っぱずれになっていた。
残念だったのはジョニー、ルイス&チャーの「レア映像」とやらが、ほんの一瞬で終わってしまったこと。おかげで、お目当てのジョニー吉長とルイズルイス加部の姿は、ほんの一瞬さえ見られなかった。それから、はっぴいえんどが静止画像だったのも、物足りない。
結局、4時間の放送中、思わずチャンネルを替えたくなるほど苦手なのは、意外にもほんの数組しかなかった。それが誰と誰と誰なのか、敢えて名前を挙げなくても、きっとわかるはず。
一番の拾い物は、タイトル・ソングのお2人。日本のアーティストで、私がリアルタイムでデビュー・アルバムを買った人なんて数えるほどしかない。すぐに浮かぶのは憂歌団ハイロウズぐらい(後は鈴木茂のソロかな)。RCやブルーハーツさえ後追いだった。上田正樹は、別に嫌いなわけじゃないのにサウス・トゥ・サウスのライヴを見たこともないし、どの時期のアルバムであろうと、1枚も持っていない。タイトル・ソングさえ、今回初めて耳にした。当時、話題になっていたアルバム『ぼちぼちいこか』に入っているらしい。有山淳司のラグタイム・ギターは、何となくJormaみたいだと思った。後で調べてみたら、Blind Blakeなどに影響されているというので、当然といえば当然だ。やっぱり私はこんな感じのギターが好きなんだ、と再認識した。これなら、もっと早く聴いておくべきだったなあ・・・。
ちなみに梅田から難波まで地下鉄で4駅、10分余りの距離だけれど、この曲のように、実際に歩いたことが何度かある。起伏がないので疲れないし、お店も沢山立ち並んでいるので、たとえ1人で歩いても、あまり退屈しない。友人と一緒なら、おしゃべりしているうちにあっと言う間に辿り着いてしまう。ましてや、相手が男の人の場合だと、もっと距離が長くてもいいと思うはず。