シュー/RC Succession

元日にAmazon経由で、ほんのわずかながらスマトラ沖地震の募金をしたと書いたけれど、『スピード』で一躍有名になった女優のSandra Bullockが、ポンと100万ドル寄付したという話題が、いつものメイリング・リストでにぎわっている。100万ドルといえば、日本円に直すと軽く1億円を超える。その気前よさに驚いていたら、さらにすごいニュースが紹介された。F1ドライヴァーのMichael Schumacherが、何と1000万ドル寄付したらしい。これは、今のところ個人としては最高の額だ。たまたま、彼のボディガードの1人が、休暇中に災害に巻き込まれ、犠牲になったことも関係しているらしいけれど、いくら高額所得者とはいえ、なかなか真似のできない額だ。
この2人だけでなく、他のスポーツ選手や俳優達も、様々な救いの手を差し伸べていることが報道されている。また、各国のミュージシャンの間で、チャリティ・コンサートも計画されているという。去年の洪水や地震の時にも少し触れたと思うけれど、有名人であるという立場を最大限に活用して、チャリティ・オークションなどもどんどん行なってくれたら、一層ありがたいと思う。
ところで、一見、場違いなタイトル・ソングを選んだのは、ただの語呂合わせ。Schumacherのニュースが新聞で紹介された時、見出しは「シュー1000万ドル募金!」というようなものだったから。何でも省略するのが好きなマスコミとはいえ、5年連続F1チャンピオンのことをあっさり「シュー」と略すなんてあんまりだ。ちなみに、RC Successionが歌う「シュー」とは、「烏合の衆」のこと。♪烏合の衆!烏合の衆!シュー!シュー!シュー!1人じゃなんにもできないくせに〜♪と批判する。『初期のRC Succession』に収録されている。ロック・バンドとなったRCを好きになってから、過去に遡って聴くようになったアルバムだけれど、お気に入りの1枚。
それにしても、「烏合の衆」は普通は悪い意味で使われる。でも、良い行ないをする場合にも、たとえ1人でする勇気がなくても、みんなと一緒なら平気でできる、というのなら大歓迎だ。誰かが先頭に立って呼びかけることによって、みんな我れも我れもと右に倣っていけば、良い結果につながるのだから。
そうかと思えば、現地のどさくさに紛れて、家族を失った子供達の人身売買や拉致が横行しているというのだから、「あきれて物も言えない」(これまた、こんなタイトルのRCの曲があったっけ)。