I'm Going Home(By Helicopter)/TenYearsAfter

1969年の夏、あのウッドストックのわずか2週間後に行なわれたという『Texas International Pop Festival』の映像を見た。3日間行なわれたこのフェスティヴァルのヴァラエティに富む出演者のライヴ音源は、1年ぐらい前にTさん(時と場合によってHNをコロコロ変えるヒトなので、どう書けばよいのか悩む。VJさん?それとも単に、Hさん?)から聴かせて頂いたのだけれど、まさか映像まであるとは知らなかった。ほんの1時間余りのものなので、当然、全バンドの姿が見られるわけではないし、たとえ見られてもフィルムが傷み、退色している。おまけに、せっかくのステージが無視されて、観客ばかり映るのがもどかしい場面もあった。それでも、当時の様子を垣間見られるというのはうれしい。でも、やっぱり物足りなさすぎた。最大のお目当てのLed Zeppelinなんて、PercyやJimmyの姿がほとんど見られなかったし、Grand Funk Railroadも、やたらDon Brewerばかり映って、まだセミロングで、初々しい感じのMark Farnerのクローズアップがない。Santanaに至っては、途中でフェイドアウト。ひどい!CHICAGOなんか(失礼!)2曲も演ったのに・・・。それに、SpiritやJohhny Winterが見られないというのも、心残りだった。
今日のタイトル・ソングに選んだTYAは、幸い1曲だけ紹介された。Creamでもおなじみの「Spoonful」。曲そのものが大好きで、特に♪That spoon,that spoon,that spoonful〜♪の繰り返し部分にはゾクゾクする。それをTYAがカヴァーしているのだから、満足しないわけがない。といっても、私がTYAの映像を見るのは、これでようやく2度目。最初はもちろん『ウッドストック』で。単純な歌詞の続くタイトル・ソングを延々と歌うAlvin Leeの横顔がずっとアップになっていて、何だかとてもイロっぽかった。そして今回やっと2度目なのだから、要するに、69年夏のAlvin Leeの姿しか知らないということになる。そういえば、ドイツを旅行中にTen Years Laterのライヴ告知ポスターが貼られていたのを覚えている。その時は、そのバンド名にちょっとシラけてしまい、見逃した。見ておけばよかったなあ。
ドイツといえば、今日、もう1本見たのが、ドイツの老舗音楽番組「Rockpalast」でのRy Cooderライヴ。1977年物なので、まず何よりも、驚くほど若々しい!そして、アコースティック・ギターがたっぷり聴けた。でも、アコースティックだと、ついJormaと比べてしまう。