Beautiful People/Melanie

10日ほど前のCさんの日記に、興味深いことが書かれていた。彼女は高校生の頃、見かけが完璧に理想の子と付き合っていたそうだ。でも、結局別れることになり、それ以来「ルックスが好みの人は人生に深く関わらない人、という刷り込みが出来たのではないか」と自己分析していた。この時もう1つ興味深かったのは、その日の日記に、私を含めて数人も反応していたという事実。それほどインパクトがあった。
そこで改めて考えてみた。私の場合、外見から入ることはまずない。誰かを好きになる時、一目惚れはあり得ない。気が付いたらいつのまにか好きになっていた、というパターンばかり(ただし、最初から何となく運命じみたものを感じることはある)。しかも、全然惚れっぽくなくて、めったに好きにならない。でも、いったん好きになると、自然にその外見も好きになってしまう。何という都合の良さ。
その代わり、熱が冷めたとたん「やっぱり自分には合わない!」とあっさり悟り、何の未練もなくオール・クリアする。つまり、自分の勘違いにすぎなかったという結論に至る(本当に合う人なら、永久に冷めるわけがない)。そして、白紙の状態で再スタート。実に自分勝手な論理かもしれないけれど、これまでそう通してきて間違いなかった。
その一方で、なぜか私には「面食いのミーハー」というイメージが付きまとう。きれいな姿形を見るのが大好きだから、無理もないのだろう。何度も名前を掲げているように、Charlie Sextonなんて、思わず息を呑むほど綺麗(美しさを強調したいので、あえて漢字で書く)だし。でも、外見にうっとりするのと、中身まで好きになるのとは別問題。
ただ、ここで厄介なのは、そんな場合でも、外見さえ良ければ中身はどうでもよいわけではないということ。そこが大きなポイントだ。いくら外見が好みに近くても、中身に難があれば、単なる観賞にさえ値しない。大それたことを言っているのではない。私自身、大した中身もないので、他人のことをとやかく言える立場ではないのだし。唯一こだわるのは、実に単純なこと。言動があまりにも軽薄だったり、品性が疑われるような場合、パッと見た瞬間、いくら眼を奪われそうになっても、すぐに「お気に入りリスト」から外してしまうというだけのことだ。つまり、そんな見せかけだけのものに、決してごまかされたりはしない。我ながら、その辺に関しては、なかなかうるさいと自負している。