Taxman/Stevie Ray Vaughan & Double Trouble

このところ、現実逃避したかった理由の1つに確定申告があった。締め切りは明日だけれど、明日の日中は予定が詰まっているので、実質的に、今日中に提出しなければならない。でも、ギリギリにならないと何もできない性格上、午後になってもまだ手をつけないでいた。今はネット申告も可能ということを思い出し、手っ取り早くそれを利用してみようと思った。ところが、事前に税務署に行って、身分証明などが必要とのこと。それじゃ、切羽詰った私にはまったく意味がない。仕方なく、3時半頃から用紙に記入し始めた。でも、申告するものなんてろくにないので、30分もしないうちに書き終えた。ここ数年、悲しくなるほどビンボーで、具体的な数字を眼にするのがイヤでたまらず、あえて今日まで何もする気になれなかった。
自転車で税務署に向かった。このところ、ほぼ毎年、受付で同情されるほど悲惨な状態だ。同情するくらいなら、何か仕事をちょうだい!って言いたいのだけれど。
税務署のすぐそばのお寺に、出羽海部屋の幟が立っていた。大阪の春の風物詩の1つ。でも、昨日から春場所が始まっていることさえ、すっかり忘れていた。ひと頃、大相撲にハマっていた頃は、初場所以外の5場所すべての会場に足を運んでいたというのに・・・。その頃は、春場所が始まる前から、早起きして、各部屋の稽古見学に行ったりしていた。外国人が、歌舞伎や古典芸能に興味をもつのと同レベルの、単なる物珍しさからスタートした相撲熱だったのに、凝り性が高じて、いつのまにかとても詳しくなっていた。幕内の人気力士だけにキャーキャー騒ぐ女性ファンは数多くいたけれど、私は、序の口や序二段あたりの取り組みから、まじめに観戦していたせいか、満員御礼でチケットが手に入らない時でさえ、フリーパスで中に入れてもらえることがよくあった。稽古見学に行くと、ちゃんこもよくごちそうになった。もう10数年前の話だ。でも、いつしか興味が薄れて、次第に遠ざかっていった。数年前、たまたま、府立体育館の前を通りかかった時、ちょっとなつかしくなって入り口を覗いてみた。すると、関係者の方々が、まだ私のことを覚えていてくれた。それどころか、見知らぬ方が、お土産付きの桝席のチケットが余っているからと言って私に手渡し、そのまま去っていった。驚いたことに、その方は、実は、某有名親方の親戚だということが後でわかった。
もし今、体育館の近くまで行ったら、また同じようなことがあるだろうか?試してみたい気もする。