Martha/Jefferson Airplane

今日はPaul Kantnerのバースデイ。先月末のNickyやBrian、さらにはGeorgeなどとは違って、生きている間にお祝いできるということが何よりもうれしい。今日で64歳になった。おめでとう!
1月にSpencerが亡くなった時、JAの中で一番ダンディでクレイジーだったのはSpencerだと書いた。それならPaulは、どうだろう?彼は、良い意味でも悪い意味でも、いつまでたっても子供のままの人だと思う。時にはそれが大人げなく見える。いくつになっても、自分の思い通りに行動し、言いたいことを何でも口にする。たとえ、それが誤解やトラブルの種になることがわかっていても、まったく容赦しない。でも、それこそ一番Paulらしい特性であり、だからこそ、今もなお愛すべき存在なのだから、不思議なものだ。
タイトル・ソングも、一番Paulらしいものを選びたかった。その結果、これになった(「Young Girl Sunday Blues」と2曲、最終候補に上がったものの、後者はすでに使用していた)。ちなみに、Marthaとは、去年5/29にも少しふれた通り、実在の人物。ソーサリートの市長の娘で、Martha Waxという。彼女の親友のJulia Dreyerもまた、Martha同様に歌のモデルになっている。こちらは、JAではなくSteve Miller Bandの「Quicksilver Girl」という曲の中で歌われている。タイトルから察せられる通り、これはQMSに関係する曲でもある。Juliaは、6人兄妹の中の唯一の女の子だったため、家族から「Girl」と呼ばれ、やがてそれが愛称となった。家出を何度も繰り返した彼女は、17歳の時、少年院送りから逃れるため、David Freibergと偽装結婚した(あえて「偽装」と書いたのは、本当は、Paulファンだったというから。それでも彼女を受け入れたFreibergは、やっぱりいい人なんだろう)。
いずれにしろ、2人揃って名曲に名を残すとは、何ともすごい女子高生だろう。
ところで、今日はアイルランド系の人々にとっては大切なSt. Patrick Dayでもあった。シスコに居た頃、たまたまパレードに出くわしたことがある。この日は、アイリッシュ・カラーである緑色の物を身に着けることになっているようだ。シスコといえば、St.Paul(St.Peter & Paulだったかも)という教会がある。これまた、たまたま街の中をうろついて見つけたのだけれど、そのすぐそばの公園から、教会を眺めるアングルは、どこかで見た記憶があった。それが、『いちご白書』でBruce Davisonがはしゃぎ回っていたのと同じ場所だと気付いた時、思わずニタリとせずにはいられなかった。