White Room/内田裕也&フラワーズ

何度か話題にしたことがあるけれど、私は、好きな曲のカヴァー・ヴァージョンなら、とりあえず何でも聴いてみたいと思う。これは心が広いのか、それとも、単なるミーハー的野次馬根性か?きっと、後者だろうな。
そんな中、すごいものがあった。それは、日本人によるKing Crimsonのカヴァーの数々。Crimsonファンの間では、とっくに知られていることかもしれない。でも、私にとっては、今頃偶然見つけたその<a href="http://suehira.com/kc/">サイト</a>は、ある意味、衝撃的だった。ザ・ピーナッツによるカヴァーは、まだ多少は納得できる。むしろ、彼女たちがUriah Heepの「Look At Yourself」までカヴァーしていることの方が驚きだ。ところが、それ以外に名前が挙がっている人たち、特に、フォーリーブス(この表記はイヤだけど、正式名だからやむをえない)が「Epitaph」を歌っていただなんて、まさに驚愕の事実というしかない(いささか大げさ?)。しかも、日本語で!
30秒間だけ試聴できるけれど、笑うどころか呆気にとられてしまった。というより、ここまでくると、まあいいんじゃないかとさえ思う。タイガースやテンプターズ、あるいはオックスなどが、ヘタクソなカタカナ英語で、StonesやBeatlesを数多くカヴァーしていたのに比べると、一種の潔ささえ感じられるから。これなら、怖いもの見たさ(聴きたさ?)で、30秒とは言わず、フルコーラスを聴いてみたい。特に、サビの♪Confusion will be my epitaph〜♪という部分が、日本語で何と歌われているのか、興味津々でたまらない。
カヴァーつながりで、今日のタイトル・ソングは、69年に出たアルバム『Challenge』より。当時、メンバー全員(紅一点の麻生レミも)のオールヌード・ジャケットが話題になっていた記憶がうっすらとあるけれど、内容までチェックするには至らなかった。『GS & Pops』誌編集長のご厚意で、これを聴く機会を得たのは、ずいぶん後になってからだった。カヴァー曲オンパレードのアルバムで、本当は、「Greasy Heart」をタイトル・ソングに選びたかったけれど、すでに昨年10/12にオリジナル・ヴァージョンで登場済みなので、あえなく却下。JAの曲がカヴァーされるといえば、たいてい「Somebody To Love」か「White Rabbit」に決まっているのに、あえて「Greasy Heart」が取り上げられていたなんて、なかなかニクい演出だ。おまけに、Janisのカヴァーも数曲ある。当時としては、画期的なアルバムだったんだろう。でも、今聴くとちょっとねえ・・・。