Girl From Mill Valley/Nicky Hopkins

早起きするために昨夜はいつもより早く床に就いたのに、なかなか眠れなかった。それなのに、今朝は7時頃目覚めたのだから、「普段は遅刻ギリギリなのに、遠足の日だけ早起きする」という子供時代の習性が今なお健在のようだ。
何しろ、今日は楽ろまさんとついに対面する日なので、ずっとワクワク&ドキドキしていた。彼女との馴れ初めは<a href="http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=435022&log=20041111">以前</a>書いた通り。ところが、実際にお会いしてみると、実は今から15年ほど前に、Nickyはおろか、音楽とはまったく関係のない場所(これは2人だけのヒミツ!)でお眼にかかっていたことが判明した。どうりで、最初からどことなく初対面という気がしなかったはずだ。
久々に足を運んだタイ料理のランチの後、先月オープンしたばかりだという、趣味も雰囲気も音も良いフォーク&ロック・カフェ(楽ろまさんのお友だちのBSさんご夫妻が経営)に案内してもらい、貴重な資料を色々と見せて頂いた。彼女が手間ひまかけて編纂したNickyのディスコグラフィは、これまで雑誌やネット上で眼にしたいかなるものよりも詳しく、しかも愛がこもっていた。驚いたのは、その9割以上を所有されているということ。公式発売はされていないけれど、Brian Jonesがサントラを担当したと言われるドイツ映画『A Degree Of Murder(Anita Pallenberg主演)』に、Nickyも参加しているということは、今回初めて知った。こういったことだけでも充分に感服したのに、次に見せられて声をあげてしまったのは、長年に渡って集められたという資料の数々。ネット以前の時代に、海外の音楽仲間と頻繁にやりとりして手に入れたという多くの記事や切抜きが、ずっしりとしたファイルにまとめられていた。そんな重いものをわざわざ持ってきて下さったということが、ありがたくてたまらない。関西の新聞には載らなかったNickyの死亡記事もちゃんとファイルされていたし、海外の雑誌の追悼記事も揃っていた。何から何まで感動&感心の連続で、あっという間に時間が過ぎていった。こんな方にお会いできたということは、奇跡にも等しいけれど、いつも言っているように、私の周囲では、このようにうれしい偶然が、あまりにもよく起こる。結局、4つの偶然が重なって、今回「再会」できたわけなので、これはもう、Nickyが引き合わせてくれたとしか思えない。
そんなNickyに感謝の意を込めて、今日のタイトル・ソングには、あえて「Jeff Beck Group」ではなくNickyの名前を用いることにした。