Down To The River To Pray/John Paul Jones

3日前にローマ法王ヨハネ・パウロ2世(本名ではなく特別な呼称なので、あえてカタカナ表記)が亡くなった。その3日前の3/30に、数日遅れのイースターの話題でふれたJAの曲で皮肉られているのは、このヨハネ・パウロ2世ではなく、それ以前の法王のこと。TVなどでも報道されている通り、ヨハネ・パウロ2世は、それまでの法王たちとはずいぶん違っていた。78年に先代ヨハネ・パウロ1世が、法王となってわずか1ヵ月後に亡くなり、その後を継いで、2世となった時のことは、何となく覚えている。それからすでに27年。その間に、法王を巡るさまざまな事件や出来事のニュースが、信者ではない私の耳にも色々と入ってきた。驚いたのは、数年前、私の夢の中にも出てきたこと。その前後に法王関連のニュースを見聞きしたわけでもなく、まったく唐突に現われた。鮮やかな衣装に身を包み、バルコニーから、大勢の観衆に向かって手を振りながら、何かを語りかけているという、よく見かけるようなシチュエイションだった。聖職者の夢が、はたしてどういう意味をもつのかよくわからないけれど、目覚めてから、どことなく清々しい気分になったことは確かだった。
Jormaは、法王逝去のニュースを、ちょうどツアー中のイタリアで知ったそうで、「自分はカソリック教徒ではないけれど」と断りながら、彼のこれまでの業績や、人となりを讃えていた。
葬儀を前にして、現在、法王のご遺体は一般弔問者に公開されている。場所はもちろんサンピエトロ大聖堂。私も1度だけ行ったことがある。やたらとだだっ広いというのが第一印象だった(宗教心のないのがバレる)。また、『ロミオとジュリエット』の撮影にも使われた場所でもあるので、場面の記憶を辿ったりもした。このヴァティカン市国だけでなく、そこを含むローマにも1度行ったきり。しかもほんの2〜3日の滞在だった。同じ大都市でも、ロンドンやパリは、実際に行ってみるととても居心地が良く(事前に良いイメージのなかったパリでさえ)、つい数週間も滞在し、せっせと歩き回ったというのに。でも、イタリアが性に合わないというのではなく、たまたまローマとの相性があまりよくなかったんだろう。その証拠に、同じイタリアでも、他の都市には再度足を運んでいる。
タイトル・ソングは『The Thunderthief』に収録。アルバムは持っていないけれど、この曲は知っていた。法王の死を悼むにふさわしいインストルメンタル・ナンバー。それに、何よりも「ヨハネ・パウロ」を英語表記すると、「John Paul」となるし。