Dans Le Meme Wagon/Marjorie Noel

連日20℃を超えていると報道されているのに、昨日まで、体感的にはそれほどでもなかった。それで、今日出かける時も、念のためセーターの上に上着を羽織って自転車に乗ったら、途中で汗ばんできた。上着を脱いでもまだ暑い。Tシャツにすべきだった。走っている最中に、ここかしこで見られる桜もほぼ満開状態。神社の境内では、真昼間からシートを敷いてお花見している人たちもいた。場違いなドブ川沿いにも咲いている。薄いピンク色というより、限りなく白に近い品種なので、より一層違和感がある。
風はかなり強いけれど、むしろ心地良い。今が盛りの桜も、多少の風なんかにはびくともしない。
ペダルをこぎながら、ふと口に出たのが今日のタイトル・ソング。「そよ風にのって」という邦題の方がずっとおなじみだろう。このフランス語の歌詞はウロ覚えなので、途中で、もっと簡単な「Love Is Blue」に切り替えた(Claudine Longetヴァージョンで)。あまり詳しくはないけれど、実は、フレンチ・ポップスもけっこう好き。何といってもあの響きがいい。ついマネして歌いたくなる。相変わらずの身の程知らず。でも、人前では絶対に歌わない(厳密に言うと「歌えない」)。唯一、それを破ったのは小6の時。何を血迷ったのか、親しい友人たちと一緒に合唱部に入ってしまった。私の声は音域も狭く、声量もなく、おまけにちょっぴり音程がズレている。つまり、合唱には一番不向きなのに、いくら勢いに乗ったとはいえ、無謀なことをしたものだ。住んでいた街は音楽教育が盛んなところで、市内の小・中・高の合唱部が県内のコンクールで優勝するのはほぼ当たり前で、全国大会の常連でもあった。その分、当然のことながら練習も厳しく、放課後はもちろん、夏休み中も、ほとんど毎日シゴかれた。にもかかわらず、未だにきちんとした発声法が身につかず、ヘタなままだというのは、私のレベルがよほど低かったということなのだろう。
自転車といえば、数日前、おまわりさんに不審尋問された。本体に鍵がついていない自転車は、すべて不審なものとみなし、防犯登録番号を確認しているという。「チェーン・ロックを使っているんですけど」と言っても、なかなか信用してもらえず、番号確認でようやく納得してもらえた。「もしや、私がこの自転車を盗んだとでも思ったんですか?ひどい!そんな風に見えます?」と問い詰めたら、「いえ、そういうつもりじゃないんですが、一応決まりで・・・」というしどろもどろの返事。あんまりだ!ちょっぴり傷ついた。