Jamaica Say You Will/Jackson Browne

昨日に引き続き、今日もTunaの話題が続く。以前<a href="http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=435022&log=20050131">Bath Festival</a>のことをチラッと話題にしたけれど、その時のJAとTunaの音源を、あるご親切なお方から頂いたから。
何しろ35年も前のものなので、音質が良くないのは否めない(しかも、悪天候で感電の恐れもあるため、JAのステージは予定よりずっと早く切り上げられた)けれど、それ以上に特筆すべきなのがTunaのステージ。そこには、Marty BalinやJoey Covingtonが参加している。初期のTunaに彼らが加わっていたという話は知っていたけれど、その時期のライヴ音源を今頃聴けるなんて。しかも、意外に思ったのは、このフェスティヴァルが開かれたのは70年6月下旬だということ。何しろ、同月上旬に、同じメンバー(Jormaの古い友人のPaul Zieglerというギタリストも含めて)でジャマイカにレコーディングに行き、内輪もめやら、ライヴのすっぽかしやら、マリファナ所持による逮捕やらで大騒動の末、逃げるように帰国したというエピソードを知っているから。そのわずか数週間後に、また同じメンバーでステージに上がるなんて、一体、どうなっているんだろう(そういえば、このBath Festivalと同じ週に、オランダのロッテルダムで開かれたフェスティヴァルにもJAは参加し、その時の様子を収めた『Stamping Ground』DVD化されている)。
ステージのセットリストは、おなじみのブルーズ・カヴァーの他、Joey作の曲や、JAでも取り上げていた「Up Or Down」「Star Track」「Emergency」「You Wear Your Dresses Too Short」など。Martyがヴォーカルをとる曲は、私の知っているTunaではなく、むしろJAに近い。圧巻は、30分におよぶ「You Wear Your Dresses Too Short」。ジャムあり、ソロありと起伏に富み、緊張感が持続するので、全然長さを感じさせない。この曲だけすでに5〜6回聴いている。
こうしてみると、ジャマイカでのレコーディングが幻に終わったことは、残念でたまらない(その直前に発売されたTunaの1stは、前年に行なわれたアコースティック・ライヴで、MartyもJoeyも参加していない)。しかも、その幻のアルバムは、現地のラスタ・ミュージシャン達とのジョイント・ライヴだったとも言われるので、ますます残念に思う。Eric Claptonが「I Shot The Sheriff」でBob Marleyを全世界に紹介したよりも、Rolling Stonesが『Goats Head Soup』をレコーディングしたよりもずっと早く、ジャマイカに注目していたということだから。