Six Weeks In Reno/Thunder & Lightning

<a href="http://www.gdforum.com/store/videos/RedDogDVD.html">こんなDVD</a>が出るらしい。ネヴァダ州ヴァージニア・シティのレッド・ドッグ・サルーン(どこかで聞いたことがあるような、ないような)というナイト・クラブの歴史を振り返るドキュメンタリー風の映像らしい。回顧的なインタヴューや、25周年記念リユニオンの映像が中心というので、60年代当時の映像にはあまり期待できない気もするけれど、少なくとも、雰囲気だけは味わえそうなので要チェック。
調べてみたら、リノの南東にあるこのヴァージニア・シティというのは、かつては金・銀鉱で栄えた町だということがわかった。レッド・ドッグ・サルーンも、まるで西部劇に出てきそうなノスタルジックな店構えをしている。考えてみれば、ネヴァダ州では、今でもギャンブル(&一部では売春)が公認されている。私はギャンブルにはほとんど興味がなく、ごくたまに宝くじを買う程度だ(「人生そのものがギャンブル」という言葉を時たま耳にするように、ある意味では、私も常に安定からはほど遠い、人生のギャンブラーに違いないので、普段の生活にギャンブルなんて不要なんだろう)。それでも、たった1度だけネヴァダに行ったことがある。しかも真冬に。といっても、ラスヴェガスではなくて、カリフォルニアと州境のレイク・タホ周辺に。ベイエリアとは比べものにならないほど寒いので、防寒用のダウンジャケットやトレーナー、ジーンズを全部友人から借りた(当時の私は、ジーンズはおろかパンツは1本も持っていなかった)。スニーカーまで拝借したけれど、大きすぎて、ソックスを何枚か重ねなければならず、まるでディズニーランドの被り物キャラクターのように、足元ばかり目立った。
途中で道に迷い、目的地リノの手前の小さなカジノに入ることになった。ほとんどのお客が普段着姿なので、私の怪しげな格好も全然目立たない。でも、どう見ても子供にしか見えないため、年齢を証明するIDカードだけは必要不可欠だった。
25セントのスロットマシンで、立て続けにランプが点滅し、コインがジャラジャラと出てきた。快感!そばにいたおばあさんが、うらやましそうに”Oh! You are a lucky girl!”と叫んでいた。でも、所詮、元金が25セントにすぎないので、儲けは100ドルにも満たない。しかも、それは、帰り道にスノウ・チェーン代に消えた。やっぱり、あぶく銭は身につかないってことだろうか。それにしても、宿泊したモーテルの窓の外の雪で冷やしたビールはおいしかったなあ。