Brand New Key/Melanie

TV番組誌を見ていたら、深夜に放映される『ドッグ・ショウ(Best In Show)』という映画の監督兼出演者の名前がちょっと気になった。Christopher Guest?う〜ん、どこかで聞いたことがある。誰だったっけ?しばらく考えて思い出した。『Girlfriends』に出ていた人だ。その映画で一番印象に残っているのは、Melanie Mayron(『Harry & Tonto』では、野暮ったい家出娘役)だけれど、当時、一緒に仕事をしていた6つ歳上の映画マニアの女性が、このChristopher Guestに夢中になり、ファンレターの代筆をさせられた。彼女の趣味は多岐にわたっていたけれど、共通点は全員「黒髪(もしくはそれに類すること)」で、他に、SpiritのRandy CaliforniaやNYヤンキーズのRoy Whiteなどへの手紙も、せっせと代筆させられ、その返信率はほぼ100%だった。
さて、『Girlfriends』自体、とても地味な映画で、はたして日本で公開されたかどうか定かではないけれど、Christopher Guestは、さらにそれに輪をかけたように地味な存在だったと記憶している(というか、単に私の好みではなかったので、あまり印象にないだけなのかもしれないけど)。それなのに、いつのまに監督に?と思い、気になってまた得意(?)の検索をしてみた。で、ビックリ!俳優・監督だけでなく、ロック界ともつながりが深く、一部で話題になった(らしいけど私は知らなかった)『This Is Spinal Tap』に出演し、音楽も担当している。さらには、『Saturday Night Live』への出演も多い。そして、彼が出ている雑誌のグラヴィアを見て一目惚れし、猛烈にアタックしてきたJamie Lee Curtisと結婚しているというので、Tony CurtisとJanet Leighの娘婿ということにもなる。へ〜え、そうなんだ。ちょっとしたことから、雪だるま式に色々判明するのは、実に面白い。
しかも、もう1つおまけがあった。つい最近発表されたというイギリスの音楽雑誌『Mojo』の読者が選ぶ「最も偉大なR&R映画」で、この『This Is Spinal Tap』が堂々1位に選ばれたという。何とタイムリーな話題なんだろう!ちなみに、2位は『The Last Waltz』で、以下『A Hard Day's Night』『Gimme Shelter』『Pink Floyd:The Wall』『Ray』『The Filth & The Fury』『Quadrophenia』『The Clash: Westway To The World』『Help!』と続く(面倒なので全部原題表記)。
全然関係ないけど、Melanieという名の語源は「黒」なので、この名前がつく人は、黒髪や褐色系の人が多い。ウサギのミッフィの友人メラニーも褐色だ。例外はMelanie Griffithぐらいかな。