Blue Railroad Train/Jorma Kaukonen

昨日の朝起こったJR脱線事故の被害状況が、どんどん明らかになっている。第一報は、事故の直後に出たニュース速報で知った。そのすぐ後に、生番組の冒頭でも少しふれられていたけれど、お笑い系の司会者が「怪我人が出ているもようです」と軽く流しただけだった。その後、ニュースが更新されるたびに、犠牲者の数が膨れ上がって、一体何人になるのか、現時点では想像もつかない。映像を見ても、その凄惨さがよくわかる。私自身、その路線を利用したことは1度もないけれど、同じ京阪神に住んでいるので、地理的感覚は大体つかめる。だから、より一層生々しく伝わってくる。こういった大事故や、阪神大震災のような大災害のニュースを見るたびにいつも思うのだけれど、結局、人の生死なんて、ちょっとしたタイミングや運によって大きく左右される。いつもは乗らない時間の電車に乗ったばかりに、被害に遭った人、あるいはその逆の人。また、一番ダメージを受けた車両に乗っていても、奇跡的に助かった人もいる。そういえば、ジャンボ・ジェットが墜落しても、奇跡的に助かった人さえいる。その明暗は、ドラマ以上にドラマティックであり、また、痛ましくもある。生まれて初めて海外旅行に出かけるため空港に向かう途中、この事故に巻き込まれた人もいる。それぞれの犠牲者のこのようなエピソードを知れば知るほど、気の毒でたまらないし、その悔しさが伝わってくる。
そして、こういった事故の時、いつも決まってすっきりしないのは、事故を起こした企業側の上層部の言葉。今回も、責任逃れのニュアンスしか伝わってこないコメントだらけだった。まるで運転士1人に責任をなすりつけようとしてみたり、置き石の可能性があるだのと言ってみたり・・・。あきれて物も言えない。被害者の救出や、事故の原因解明には相当な時間がかかるだろう。それでも、できるだけ早く、そして納得のいく対応をしてもらいたい。全国の人々がそう思っているはず。
実は、今日大阪に戻る日で、前回同様、高速バスを利用した。パリ近郊で日本人旅行客が乗った観光バスが横転し、死者も出たというニュースも入ってきたので、いつもより慎重になって、普段は無視するシートベルトまで着用した。幸い、車内も道路もとても空いていて、予定より早く到着。当たり前のことなのに、何となく感謝したい気分になった。
タイトル・ソングは、Jormaの『Blue Country Heart』より。福知山線の電車が、一体何色なのか知らないし、今は、そんなことどうでもいいけれど・・・。