You Wear Your Dresses Too Short/Hot Tuna

少し前に頂いていた(THさん、感謝!)『Playboy After Dark』というDVDを見た。調べてみたら、68〜70年にオンエアされていた番組のコンピらしい。「Playboy」とは、もちろんあの雑誌のことだけれど、出演バンドは意外にも渋い。たとえば、Taj Mahal(Jesse Ed Davisの姿が見られてうれしい!彼の動く映像を見るのは、これでようやく4度目)、Canned Heat(Bob HiteがいつものようなTシャツ姿ではなく、黒っぽいジャケットに帽子といういでたちなので、体型がカヴァーされ、ちょっぴりスリムに見える)、Byrds、Sir Douglas Quintet(映像はもちろんのこと、音を聴くのも初めて。なかなか気に入った)、Nitty Gritty Dirt Band、Grateful Dead(Jerry Garciaは、まだメガネをかけていない)、ブルーズ・バンド時代のFleetwood Mac(Jeremy Spencerが見られる。また、Danny Kirwanはもちろんのこと、Mick Fleetwoodまでキュート。でも、他のバンドは2〜3曲演奏するのに、彼らだけたった1曲なのはどうして?もっと聴きたい!)、Country Joe & The Fish等々。また、デビューまもないDeep Purpleは、まだJon Lordのバンドというイメージが強く、Ritchie Blackmoreは、どことなく緊張しておどおどとした感じ。そして、Linda Ronstadtは、これまで見たどんな映像よりも丈の短いワンピース姿。そして裸足(これはそう珍しくはないけど)。スタジオ内に、まるで装飾品のように散らばっている女の子たち(Hue Hefnerのペットに違いない!幸か不幸か、バニーガール・スタイルではないけれど)のミニスカートに負けたくなかったのだろうか。でも、洗練されたモデル予備軍の彼女達と比べると、どうみても田舎娘にしか見えないLindaの方が、明らかに分が悪い。それがまた好ましく、より一層、親しみを覚える。
この番組は口パクではなく、実際に歌い、演奏する。そのため、妙にぎこちなく聞こえるバンドもある。Lindaも、どことなくトーンが低くなり、音程もちょっぴりはずれている感じがした。
それにしても、こういった映像付きの物を見ると、どうしてもヴィジュアル的な感想がメインになってしまうのはやむをえない。多分それは、私自身、ほとんど楽器が弾けないので、指使い等に注目するより前に、顔やファッションに眼がいってしまうからだろう(もちろん、美しい指には注目するけど・・・)。
まるでLindaのためのようなタイトル・ソングは、JAヴァージョンではなく、前に書いた70年のBath FestivalのTunaのライヴ・ヴァージョンで。そう、Marty Balin入りのレアなやつ。