Sympathy For The Devil /The Rolling Stones

一昨日、狭山に「ハイド・パーク」などというふざけた(失礼!)名前の公園があるんだろうか?と書いたら、またもや、こっそり教えてくれる人がいた(こっそりではなくて、ちゃんとボードに書いてくれたらいいのに・・・と思うけれど、ブログへのコメントと違って、わざわざボードに書き込むのはちょっと面倒なのかな?)。
実は、今回のフェスティヴァルの会場となる「稲荷山公園」というところは、かつて「ハイド・パーク」という名称で親しまれていたらしい。元は、米空軍「ジョンソン基地」の跡地で、1973年に日本に返還され、76年に一般開放されたというのだから、その歴史を感じる。そして、このフェスティヴァルに参加する日本人ミュージシャンのほとんどが、60年代末から70年代初めにかけてその地域に在住し、アメリカ文化の影響を強く受けた人たちだということを考えると、フェスティヴァルが、他の場所ではなくそこで開かれることに大きな意味があるのも当然だろう。あいにく私は、その辺の事情を何も知らないので、特に深い思い入れも何もないのだけど・・・。
私にとって「ハイド・パーク」といえば、やはりロンドンにある本家(?)しか浮かんでこない。Brian Jonesが亡くなった直後に、そこでRolling Stonesのフリー・コンサートが開かれたのだから無理もない。ご存知のように、本来は、新しく加入したばかりのMick Taylorのお披露目コンサートになるはずだったのに、Brianの突然の死のため、急遽、追悼コンサートとなってしまった。この映像を初めて見たのは中学生の頃で、何とNHKの教育TVで放映された。当時のNHKは、肩にかかる程度のロングヘアすらご法度で、その何年も前から、ブルーコメッツ以外のGSはすべて締め出されていたというのに、よりにもよってStonesが、しかも、教育TVで見られるなんて、ウソみたいだった。『ヤング・ミュージック・ショー』が始まる以前のことで、音楽番組ではなく、ドキュメンタリー番組として放映された。そのため、当時の厳しい規格をうまくくぐり抜けることができたのだろう。その後まもなく、似たようなシリーズでSimon & Garfunkelのフィルムなども紹介され、いつのまにか『ヤング・ミュージック・ショー』が始まることになった。その頃から、NHKの番組に対する取り組み方が、徐々に変わり始めていたということなのだろう。ただ、残念なのは、一連の『ヤング・ミュージック・ショー』の映像で、すでに消失してしまったものが多いという事実。こればかりは、悔しくてたまらない。