The Ghost Of Tom Joad /Elliott Murphy

昨日の夕方、自宅に戻ったら、ポストに小型包装物が4つも入っていた。こんなことは初めて。注文していたCDの中には、Robert Plantのニュー・アルバム『Mighty Rearranger』もあった。それ以上にうれしかったのは、Elliott Murphyによるカヴァー音源集。今回の帰省中に聴いていたのは、もっぱら女性ヴォーカリストばかりだった。唯一(唯二?)聴いていた男性アーティストといえば、この”Percy”とEMのライヴだったので、相変わらず、偶然ってすごいと思う。特に、EMにいたっては、帰りのバスの中で一番最後に聴き、「カヴァー集も早く聴けたらいいな・・・」と思っていたばかりだったので、そのタイミングの良さには驚くばかり。これを「以心伝心」と言えば、怒られるかなあ?とにかく、THさん、どうもありがとう!
さすがに昨夜は疲れていたので、今日の午後になってようやく聴き始めた。
カヴァー集は3枚組で全56曲。ヨーロッパ在住の熱心なEMファンが、各地のライヴ音源の中から、カヴァー曲のみをピックアップしてまとめたという貴重な代物。時間と労力とEMに対する愛、この3つのいずれか1つでも欠けていたら、絶対に完成しなかったに違いない。ほとんどの曲がおなじみなので、聴きながらつい一緒に口ずさんでしまう。特に、彼にとって大きな影響を与えたBob DylanとRolling Stonesのカヴァーが多い。それから、Neil YoungBruce Springsteen、他多数。ただし、中には、メドレーで歌われているためあっという間に終わってしまうものもある。残念ながら、一番聴きたかった「Mona」がそうだった。セットリストでは、次に「Not Fade Away」が続いていたので、イヤ〜な予感がしていたけれど、案の定その通り。ただ、通常、この曲がメドレーになる場合、同じBo Diddleyの「Who Do You Love」と一緒の場合が多いのに、ここではBuddy Hollyの「Not Fade Away」とつながっていた(いずれも、大好きな曲だから文句はないのだけど)。この「Not Fade Away」は、Buddyの曲の中でも一番Bo Diddleyっぽいので、こうしてメドレーで歌われるのも不思議ではない。ちなみに、Buddyはもう1曲、「Everyday」もカヴァーされていた。「Not Fade Away」と違って、こちらはいかにも彼らしい曲。
タイトル・ソングのオリジナルはBruce Springsteen。残念ながら、今回のカヴァー集には入っていないけれど・・・。実は、”Boss”のアルバムの中では、これがタイトルとなっているものが一番好き(『The River』と『Nebraska』も捨てがたいけど)!