Euro-Tour/Elliott Murphy

2日ほど前にドイツのトリアーで「Heroes Of Woodstock Festival」というイヴェントが行なわれた。いつものメイリング・リストのメンバーの1人が見に行ったという。フェスティヴァルといっても、古い建物の中庭で開かれた小規模なもので、観客は500人前後。ラインナップは出演順に、Tom Constanten、Iron Butterfly、Canned Heat、Ten Years After、Jefferson Starship。演奏時間はトリを務めたJSでさえ1時間。最初の2組は30分程度だった。調べてみたら、同じような顔ぶれでドイツ各地を回っている。場所によっては、Country Joe & The Fishも出ているようだ。ドイツ語が読めないので、残念ながら、詳細はわからないけれど。それにしても、今頃こんな企画があるなんて、何だかとても複雑な気分。
さて、トリアーといえば、かつて訪れたことのある街なので、地名を聞くだけでもなつかしい。世界史(だけでなく、他教科も同様だけど)を真面目に勉強しなかったため、たまたま連れて行ってもらうまでは、そこがドイツ最古の街だということを知らなかった。厳密には、ドイツ最古というより、ローマ帝国の西の中心として栄え、当時を偲ぶ浴場や円形劇場、さらには大きな門などが今も残っている。また、中世に入ると、ドイツ初のゴシック様式の教会も建てられた。確か、ステンドグラスがきれいだったことを覚えている。それほど大きな街だという印象はなかったのに、今にして思えば、見所満載だった。案内してくれたのは、<a href="http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=435022&log=20041112">Sting似のルクセンブルク人</a>。でも、ドライヴの途中で立ち寄った1日だけでは足りず、その後、また1人旅を続けるようになってから改めて訪ねてみた。その時、ホテルのレストランで珍しく出くわした日本人女性と、少し言葉を交わした。かなりのご高齢にもかかわらず、私と同じ1人旅で、ローラー付きの大きなバッグをガラガラと転がしていた。私もバックパックはイヤで、同じようなことをしていたので親近感が沸いた(ただし、体力がないので、次の目的地まで鉄道便で先送りしたり、要らないものは少しずつ日本に送り返したりして、できるだけ身軽にしていた)。その女性は、「昔は、ヨーロッパに来ようと思えば、マルセイユまで船でやって来て、そこから移動したものよ」と言っていた。一体、いつの話なんだろう?トリアーにKarl Marxの生家があることも、その時初めて知った。ますます無知がバレてくる。
タイトル・ソングは2日連続でEMになってしまった。