The Way Young Lovers Do/Maria McKee

週末に大阪市内に出たついでにCDを3枚買った。いずれも中古盤。そのうち2枚は、特に買うつもりはなかったけれど、\250という激安価格につられてつい手が出てしまった。その2枚とは、Maria McKeeの『You Gotta Sin To Get Saved』とMary Karlzenの『Yelling At Mary』。
まず、Maria McKeeといえば、音を聴くより前に、何枚かのアルバム・ジャケットのとてもとても美しい姿が印象的な人だった。なのに、1度だけ見たライヴ映像では、そういう美しさを前面に出すのではなく、もっと素朴で、ややもするとワイルドな印象さえ受けたのが意外だった。でも、実力より前に、やたらと媚びて人気を得ようとする女性アーティストが多い中で、彼女の自然な姿勢はとても好ましく思われた。Dennis Hopperが撮影したというこのアルバムのジャケットでは、シンプルなショートヘアに、ほとんどノーメイクで、そばかすまで隠そうとしない。さすがに、そこまでナチュラルにしなくてもいいのに、と思ってしまう(それでも、美しいことに変わりはないけれど)。さて、肝心の音の方は、いきなりホーンが聞こえてきたのでちょっと残念。このアレルギーだけは、一向に治る気配がない。パワフルでしっかりとした歌い方というのも、ヘナヘナ声が好きな私には、ちょっと戸惑いがあるし・・・。そんな中で、一番気に入ったものを、今日のタイトル・ソングに選んだ。どちらかといえば苦手なアーティストであるVan Morrisonのカヴァー・ソングの上、ここにもホーンが入っている。にもかかわらず、とてもすばらしくて、思わず聴き込んでしまう。さり気ないタイトルそのものにも、わけもなくじーんとしてしまう。
一方、Mary Karlzenの方は、名前を聞くのさえ初めてだった。ひょっとすると私の気に入りそうな声かもしれない、というアドヴァイスを聞いて、手に取った。全編を通してではないけれど、時たま聞こえる甘ったるい歌い方と、ファニー・フェイスならぬ「ファニー・ヴォイス」とでも形容すべき声は、確かに好みだった。途中、何曲目かの時に、どこかで聞いたことのある声がバッキング・ヴォーカルとして聞こえてきた。クレディットを見ると、Jackson Browneが1曲だけ参加していた。やっぱりね。あの声はすぐにわかる。それにしても、JBって、昔から、有名・無名問わず、多くの女性アーティストのアルバムにこまめに参加しているんだなあ・・・とつくづく思った。しかも、なかなかニクい選び方をするのは、さすがJB!
で、残った1枚については、また明日にでも・・・。