Leaving On A Jet Plane/Chantal Kreviazuk

気がつけばもう6月。6月といえば「June」。ご存知の通り、ギリシャ神話の「Juno」からきている。あのJupiterの奥さんで、やきもち焼きで有名な女神。カナダでは、彼女の名にちなんだジュノー賞という音楽賞がある。名前から察すると、てっきり女性アーティストのみを対象とした賞だと思いこんでいたのに、実は、2001年までは男女各1名ずつ、2002年以降は、全体の中から1名選ばれるようになったという。カナダの音楽事情には詳しくないので、そんなことさえ知らなかった。
John Denverのヒット曲であるタイトル・ソングをカヴァーするChantalも、過去に最優秀女性アーティストに輝いている。ちなみに、この曲をプロデュースしたのはPeter Asher(メガネ・フェチの私には、たまらない存在!)。『Armageddon』の中で使われていた。
ついでながら、ヒコーキといえば、Clare & Olivier夫妻は、京都観光を無事に終え、予定通り一昨日、関空から飛び発ったらしい。ホッと安心。
さて、昨日書いた2枚のCDは安さに引かれて買ったものだけれど、残りの1枚は前からほしかったもの。新品で買うと高いので、ずっと買い渋っていた(ビンボーな私が1枚のCDに\2000以上費やすなんて、特別な事情がある場合に限る!)ら、遂に半額以下で見つかった。それはRory Blockの『Mama's Blues』。アコースティック・ブルーズ系の女性ミュージシャンで、ジャンル的にみれば、当然、私の守備範囲。『Gone Woman Blues: Country Blues Collection』というコンピ盤ならすでに持っているけれど、あえて今回のアルバムにこだわった理由はただ1つ。Jormaが参加しているから。ただし、アルバム・タイトルにもなった「Mama's Blues」という曲1曲だけ。そのため、長い間保留していた。 特に目新しいことをやっているわけでもなさそうだし(実際、その通りだった。その分、安心して聴ける)。ケッサクだったのは、彼女自身によるライナーに書かれていたあるエピソード。ある時、ライヴの後で、誰かに「今度のアルバムに、Jorma Kaukonenが参加するっていう噂が飛び交っているんだけど・・・」と言われたらしい。それで、彼女自身その気になって、「それなら、早速電話して、ホントに参加してくれるか聞いてみよう!」と思ったという。他人から言われたことを、すぐに実行してみるという気軽さがうらやましい。でも、やっとメロディが浮かんだのはレコーディングの前の晩で、歌詞が完成したのは、Jormaのギターを聴いて、インスピレイションが浮かんでからだったとか。何とものんびりしている。