Never Happen No More/Jorma Kaukonen

仕事の中休みで天気も良いのに、結局、雑用やら何やらで1日が終わってしまった。家の中に居る限り、風も適度に入ってきて、過ごしやすい爽やかな日だったのに。
雑用の合い間に、たまっているメッセージの整理をすることにした。まずは、2400Fultonのメイリング・リストで不要な物の削除から。すると、ほとんど忘れていた古いメッセージの中から、興味深い物を発見!それは、たまたま何度か私信をやりとりしたことのあるEdwinという人の投稿だった。何と、彼は<a href="http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=435022&log=20041025">Ian Buchanan</a>から、直接ギター・レッスンを受けていた(ってことは、間接的にRev.Gary Davisからレッスンを受けたことになる?)。今から約四半世紀前に、彼は、同僚からチューニングを頼まれたギターを、フィンガー・ピッキングで弾いていたという。それを見ていたギター初心者の同僚が「同じような弾き方をする人を知っている」というので、何気なく「誰?」と尋ねたら、返ってきたのは「Ian Buchananという人」という驚くべき答えだった。Edwinは、JormaとIanの関係を知っていたので、同僚にすぐさま詰め寄ったものの、そんな重大な背景を何も知らない人に、何を聞いても無駄。結局、どうにか電話番号だけ聞き出したという。
そして、早速電話して、ギター・レッスンを依頼したというのだから、かなり強引な人だ。Ianは車椅子姿だったという。Edwinは、自分がJormaの大ファンで、JormaとのつながりでIanのことを知っていたと伝えると、喜んでくれたそうだ。そして、Jormaに教えた通りのことを、自分にも教えてほしいと言うと、快く引き受けてくれた。自分とJormaやJohn Hammondにまつわる、カレッジ時代のエピソードも話してくれたという。
ところが、2週間後、彼が飛び降り自殺したことを知らされた。母親を亡くしてから、情緒不安定になっていたようで、車椅子に乗っていたのも、以前の自殺未遂の後遺症だったという。こうしてみると、奇しくも、Jormaの昔の音楽仲間(Ian&Steve Mann&Tom Hobson)は、全員がとても感受性が強すぎて、自殺したり、精神を病んだりしている。才能はありながらも、ある意味で、要領が悪く、ミュージシャンとして陽の目をみなかったことと、何か関係があるのだろうか?(同じ旧友でも、今も現役で活躍しているJohn Hammondと比べてみるとよくわかる)
タイトル・ソングは、Ianによると「Jormaがいつまでたってもきちんと弾きこなせない曲」だとか。そうかなあ?とりあえず、Tunaではなくソロ・ヴァージョンを書いておこう。