I’m A King Bee/The Rolling Stones

そろそろ終わりに近付いてきた「何となく行っちゃった」シリーズ第3弾!
今回はLightnin' Hopkins。会場は中野サンプラザ。当日券にもかかわらず、最前列の真正面の席だけ余っていたのが奇跡的だった。後で聞いたら、その周辺には日本のブルーズ系ミュージシャンをはじめ、音楽関係者がたくさんいたらしい。それでなくとも、入場する際から、うら若き女の子が1人で見に来ている姿はとても浮いていた。気合を入れて見に行くコンサートの時は、服装もそれなりに考えて、少しでも大人っぽく見せようとしていた(結局、悪あがき!)けれど、この時は、わざと幼稚な格好をして行ったのでなおさらだった。
前座はSonny Terry & Brownie McGhee。その時初めて聴くものだった。ヴォーカルもブルーズ・ハープも全体の雰囲気も、私にとっては野太すぎる感じがした。ジャンルとしては、私の好きなカントリー・ブルーズに入るのだろうけど、期待するものとはちょっと違っていた。
肝心のLightnin'が登場した時も、Sammy Davis Jr.と見まがうようなスパンコールを散りばめた白いスーツ姿に、しばし唖然とした。その衣装に比例するかのように、ステージ上のLightnin'自身もやたらとはしゃいでいた。結局、最後までその姿勢は変らず、違和感を覚えるばかりだった。
同じ年の春には、日比谷野外音楽堂B.B.Kingも見た。多分、今で言う「ブルーズ・カーニヴァル」だったと思う。日本のバンドもいくつか出ていた(Breakdownがよかった!)。B.B.と一緒にAlbert Kingもいたようだ。
この時も、当日になって急に思い立って行ったため、最初は、かなり後ろの方にいた。ところが、終わりに近付くにつれて、どんどん前方に押しやられ、アンコールの時には、最前列とステージの間のわずかな隙間に押し付けられていた。そばにいた場内警備のお兄さんが、必死でカヴァーしてくれていたのを覚えている。
この「何となく行っちゃった」シリーズのコンサートは、たいていの場合、前知識もあまりないまま見に行っている。そのため、そのアーティストを本当に好きなのに行けなかった方々から、「何て中途半端な見方をしているんだろう!」というお叱りの声が上がりそうな気もする。先ほど述べた通り、私は、ひと口にブルーズと言っても、アーバンよりカントリー、エレクトリックよりアコースティック、そして、モダンよりクラシック(ブルーズにこんな言い方があるのかな?)の方が好みなので、せっかくB.B.King & Albert Kingを見ても、ほとんど「猫に小判」に近かったと思うし・・・。