Ha Ha Said The Clown/The Yardbirds

ひと眠りしたらイヤなことをすべて忘れていればよいのに・・・というのは、やはり甘い幻想にすぎなかった。昨日の日記を書き終えたのは今朝の6時で、その時すでに陽は昇り、セミがうるさく鳴き始めていた。それでも少し仮眠をとっていたら、10時半頃、電話の音で起こされた。珍しく、枕元に子機を置いていなかったのに、寝室のドアを開けっ放しで寝ていたため、隣の部屋の親機の呼び出し音が聞こえてきたのだった。もちろん、わざわざ起き上がって受話器を取ることはなかったけれど、結局、それを機に眼が覚めた。着信記録を調べたら、間違い電話だとわかり、ただでさえ、中途半端な睡眠で不機嫌なのがますますひどくなった。
ところで、昨日、便宜上「中傷」という言葉を用いたため、一体何が起こったのかと心配して、連絡してくれる方もいた。私は、誰かに伝えたり、訴えたりするためではなく、あくまでも気を紛らわすために、リアルタイムの自分の気持ちを、脈絡もなく書き並べたにすぎなかった。そのため、中途半端な情報しか伝わらず、読んで下さるみなさんに、かえって余計な心配をかけ、お騒がせしてしまったようで、申し訳なく思っている。
私が傷ついたのは、名誉毀損につながるような、悪意のある中傷に対してではない。それだけは、声を大にして言っておきたい。それでも、私のプライドをひどく傷つけ、恐らく、私をこれまでで一番怒らせるには充分すぎるほどの威力はあった。
考えてみると、たった1本の藁の穂を背に乗せただけで、それまでの積み荷の限界点を超え、その場に崩れ落ちてしまうラクダのように、私の場合も、これまで蓄積していた数々の重荷に、ちょうど昨日の段階で耐えられなくなったにすぎないのかもしれない。でも、プライドを傷つけられることと、不当な扱いを受けることを最大の怒りの対象とする私にとっては、昨日の出来事は、とてもへヴィな「last straw」だった。何度思い出しても、怒りと悔しさがこみ上げてくる。そして、それを説明するとなれば、自分を道化師に仕立て上げなければならないので、自らの名誉のためにも、詳しいことはとても書けない。
事実に基づいた失敗話なら平気で書けるし、それを読んで、みんなに笑われても、いっこうにかまわない。実際、これまで何度もそうしてきた。みっともないエピソードならいくらでもある。こんな風に、自分の心の狭さを暴露していること自体、恥ずべきことなのだし。でも、事実ではないことによって、自分が貶められるなんて、絶対に耐えられない。