Paint It Black/Vanessa Carlton

小さなビルの中にいた。2人乗りのエレベーターは満員で、行き先と反対の方向に向かっていた。私は階段を使って上がることにした。数段上ったところで、突然、天井の高さが50cmにも満たなくなった。あわてて身体をしゃがめ、何とか通り抜けた。数段上がるたびに、Gaudiの建築物のように歪んで曲がりくねった、それでいて、とても窮屈な空間が迫ってきて、何度も身体を小さく丸めた。その空間はどんどん狭く、小さくなっていった。白くて、光沢があり、まるで、巨大な巻貝の内側にいるような感じだった。無意識に、「バロック」のイメージを思い描いていたのかもしれない。
そこからなかなか抜け出すことができず、密室に閉じ込められたような息苦しさを感じて眼が覚めた。まだ10時だったのに、すでに気温が相当上がっていた。その暑苦しさのせいで、こんなおかしな夢を見たのだろうか。
眠りについたのは朝の5時過ぎだったので、また睡眠時間が5時間を切っていた。
昨夜は、定期的にお知らせが届くRollingstone.comのサイトで、Vanessa Carltonのライヴ独占映像を5曲も見る(実は、映像なんかなくても、音だけで充分だけど・・・)ことができ、改めて、彼女の歌い方のかわいらしさに聴き惚れていた。初めて聴いたのは、Stonesをカヴァーした今日のタイトル・ソングが入ったアルバムだった。そこで聴けるその甘ったるい歌声は、まさにど真ん中ストライクだったけれど、曲によっては、しっかりとした歌い方にもなり、そうなると、私にはやや不満でもあった。ところが、今回のライヴは、まさに私の求める歌い方ばかり。やっぱり、wish listに入れなければならない。
そんな風に、久しぶりに音楽を耳に入れて、少しはいい気分になっていたのに、またもや、問題の場所で追い討ちをかけるようなことがあった。そのため、無視しようと努めていたはずの怒りが再びこみ上げてきて、明け方までずっと起きていることになった。
本来なら、今頃は、明日から出かける準備をしているはずだった。だけど、その気も失せた。また数日前のモードに逆戻り。
何年も前に、誰かが冗談半分(「半分」どころか、「冗談まるごと」!)に吐いた、事実に反するひと言が、まるで呪文(それとも、神聖なお告げ?)のように、今も固く信じられ続けている。日頃真面目な人が冗談を言っても、誰も冗談だとは思わず、そのまま真に受ける。その罪は大きすぎる。でも、いつまでたってもそれは改められず、胡散臭い神話のように残っている。
ますます、わけのわからないことを書いてしまった。