Girls Of Summer/Aerosmith

普段家に居ることの多い私がたまに出かけると、電車や人ごみの中でつい「ピープル・ウォッチング」してしまうというのは、以前にも書いた通り。昨日もそうだった。そこで気付いたのは、最近のファッション。私自身は、ファッションに無頓着とまではいかないにしても、流行にはほとんど興味がない。単に、着たい物を着るだけなので、気に入った物なら、それこそ何年でも平気で着続ける。20年前の洋服だって、ボロボロじゃない限り、今でも着られる。だから、とてもファッショナブルとは言えない。
そのくせ、今気になっているのは、タンクトップの重ね着。去年ぐらいからすでに始まっていたと思うけれど、今年はさらによく見かける。あれは一体どういうつもりなんだろう?何のための2枚重ね?色やデザインの組み合わせが楽しいから?でも、見ていると暑苦しい。「どちらか1枚にしろ!」と言いたくなる。そう思うのは、ファッション音痴の証拠なんだろうか?昔から「伊達の薄着」と言われるように、おしゃれであるためには、多少の我慢が必要で、その我慢すらできない人には、何も言う資格がないのだろうか?1枚だけ着る方がずっと涼しいし、すっきりして見えるのに。私はもちろん1枚派。ブラのストラップが気になるというのなら、ストラップレスにすればよいだけのこと。もちろん、透けるソフトな素材のプルオーヴァー風ブラウスの下に、細いストラップのタンクトップやビスチェを着るというのなら、まだ納得できるし、私自身もそうしているけれど・・・。
それから、リゾート地ではなく、街の中でミュールを履いているのも、同様に気になる。きれいに履きこなしている人なんてほとんどいなくて、たいてい、足元がヨロヨロしている。階段では特にそう。転んだり、脱げ落ちたりしているのさえ、何度か見たことがある。ミュールだけでなく、ピンヒールのパンプスも、もちろん街の中には似合わない。むしろ、危険極まりない。あれは、優雅にドレスアップして、車でエスコートされてパーティに参加する時に履くべきもので、自分の足でしっかりと歩くには不向きに作られている。まあいわば、現代の「纏足」のようなもの。だから、もう何十年も前から、ニューヨークのキャリア・ウーマン(もはや死語?)達は、通勤時には歩きやすいスニーカーを履いて、オフィスについてからパンプスに履き替えるのが定番ということぐらい、誰でも知っている。何と合理的!
それに比べて、タンクトップ2枚重ねの上、ミュールで歩いている人を見ると、何だか哀れになってくる。