Angry Eyes/Loggins & Messina

昨日、大阪に戻った後、電車に乗り換える前に、予約していたJAのアルバム2枚を引き取った。今回の紙ジャケット・アルバムは、思ったよりずっと話題になっていて、全部まとめ買いする人が多いらしい。しかも、その半数ぐらいは、とりたてて熱心なファンというわけではなさそうなので、この機会にじっくり聴いてもらえたらうれしい。「Somebody To Love」がなまじヒットしたおかげで、少なくとも日本におけるJAの位置付けといえば、一発屋とまでは言わないにしろ、それに近い存在に思われていたり、直接何の関係もないMickey Thomas率いるStarship(”Jefferson”がつかないヤツ)と同列にみなされたり・・・と、やたら不本意な誤解がつきまとっているのだから。
某ショップでまとめ買いすると、オリジナルの国内盤LPについていた帯のミニチュアや、『After Bathing At Baxter's』の日本盤LPのみに使用された独自のジャケットのミニチュアまでおまけにつくらしく、それがさらに購買意欲をそそっているらしい。もちろん、それらに食指が動かされないと言い切るのはウソになるけれど、グッとこらえる自制心が働いたのだから、要するに私は、そういったものにあまり執着していないということだろう。ただし、『Bark』と『Long John Silver』2枚の特殊仕様(前者はショッピング袋付きで、後者は組み立てると葉巻入れになる)ジャケットについては、はたしてどこまで忠実に再現されているのか気になって、入手せずにはいられなかった。ついでに、この紙ジャケ・リイシューに連動した特集記事が出ている『ストレンジ・デイズ』誌にも手が伸びてしまった。何しろ、もう長い間、JAについて日本の音楽評論家が書いたものを読んだことがなかったから(数少ないファンの間で、熱く語られているのは何度も眼にしているけれど)。まあ、さしさわりなく無難にまとめられていた。直接の面識はないけれど、初代JAファン・クラブ会長として有名だった山岸氏も執筆しているのがうれしい。各アルバムの日本語ライナーも、数名が分担して執筆しているらしい。その中には、ぜひ読んでみたい方もいるけれど、残念ながら私が買った2枚の担当ではなかった。それどころか、『Bark』のライナーで、<a href="http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=435022&log=20040515">「Third Week In The Chelsea」</a>というJormaによる名曲について、眼が点になるような解説がされていた。それによると、「メンバーの狼藉ぶりをクールに歌ったもの」なんだって!あきれると同時に、情けなくなった。