When The Eagle Flies/Traffic

帰省時には、毎回CDを20枚ぐらい持ち帰るのに、聴くのは往復の移動中だけということが多い。今回も多分そう。そのせいで、音楽の話題から遠ざかって、食べ物のことばかり書いている。今日も、以前、夏みかんを探しに行ってあえなく玉砕したお店で、巨大なパプリカを見つけた。その店頭には、全国各地から届いた規格外れの不ぞろいな野菜や果物が並び、格安で売られている。いわば、生鮮アウトレットのようなもの。そういった物に眼のない私にとって、帰省のたびに足を運びたくなるお店だ。問題のパプリカは、驚いたことに高知産だった。これまで、韓国やオランダ産の物しか見かけたことがなかったので、国産でこんなに大きな物があるのは、感動に値する。そばには地元産のゴーヤもあった。沖縄や鹿児島産に比べると、やや小ぶりなのは気候の違いのせいだろうか。また、そろそろシーズン・オフの山形産佐藤錦も激安で見つけた。結局、5種類以上の野菜と果物を買い込んで家に戻った。パプリカのあまりの見事さを、つい写真に収めたくなった。そうなると、いかに巨大であるかが伝わらなければ意味がない。ビール缶やかぼちゃ、小玉スイカなどと並べて撮ってみた。ちょっと怪しげな構図。でも、この2日間の抹茶ソフトや夏みかんの写真と同様に、色が鮮明に写るのがありがたい。手ぶれだらけの素人の写真でも、少しはマシに見えるから。
結局、このパプリカは、ゴーヤと一緒に炒めて食べた。「チャンプルー」とは「混ぜ合わせ」という意味なのだから、これも「ゴーヤ・チャンプルー」と言えるのだろうか?料理名はさておき、ゴーヤの苦味とパプリカの甘味が効果的に混ざり合って、うれしくなるような味となった。昨日に引き続き、今日も、とてもいい気分!こんな何気ない食べ物でハイになれる自分は、何て幸せ者なんだろう。
でも、唯一悔しかったのは、庭で見かけた鳥を撮影する前に逃げられたこと!珍しい鳥なので、ぜひ紹介したかったのに。悔しさのあまり、飛び立った後の庭を撮ったら、実物の何倍も広く、きれいに写ったので驚いた。これは、まるでサギみたい。撮影アングルが生んだ、偶然の奇跡としか思えない。そういえば、世界三大ガッカリ名所というのがある。コペンハーゲンの人魚姫の像、ブリュッセルの小便小僧、シンガポールマーライオン。それから、ライン川ローレライの岩も、「何、これ?」とよく言われる。私はたまたまそれらすべてを制覇したけれど、実家の庭なんて、それどころではない。そもそも、比べること自体、失礼な話かも。