Make A Joyful Noise/Jesse Ed Davis

週末に利用したいくつかの駅で、浴衣姿の女性をよく見かけた。この時期、週末ともなると必ずどこかで、お祭りや何らかの催しが行われているので、駅や電車の中で浴衣姿のお客を見かけても、何の違和感もない。それどころか、周囲の風景にすっかりとけこんでさえいる。
夕方、ちょっと自転車で出かけたら、今日は週末でもないのに、浴衣姿の人がゾロゾロと歩いていた。大通りには縁日のお店がたくさん並んでいた。そういえば、このあたりには古くて大きな神社も多く、シーズンごとにさまざまな行事がある。自宅のバルコニー越しに、花火大会を見物できたこともあった。そう思っていたら、夜になって大きな音が聞こえてきた。浮かれるようにしてバルコニーに向かったけれど、何も見えない。音まで小さくなった。ということは、地元の花火大会ではなく、ニュースでも紹介される大阪名物のPLの花火大会に違いない。隣町どことか、ここから何kmも離れたところで行われているはずなのに、物凄い轟音だ。かすかに期待しつつ、反対側のバルコニーの方に行ってみた。でも、向かいの建物に遮られて何も見えない。まあ仕方がない。距離を考えると、よほどの高層ビルに住んでいない限り、見物は不可能だから。それにしても、花火の音だけ聞こえるのは、心臓によくない。ど〜ん!ど〜ん!という重低音が響くと、映画の戦闘シーンを連想してしまう。元来、私は大きな音に怯えやすい。だからというわけではないけれど、大音量で音楽を聴くということもほとんどない。周囲の迷惑をかえりみず、大声で雑談している人たちの無神経さに苛立つことも多い。以前、締め切りが迫ってあせっている時に、仕事部屋の真下で、ペットを連れたおばさん連中が、井戸端会議をうるさく続けていた時は、さすがにキレそうになった。それで、「Edward The Mad Shirt Grinder」を、相当なヴォリュームで何度も繰り返した。面と向かって注意するのは怖い(というか、「小娘の言うことなんか!」といって、相手にしてもらえない)ので、無言の抗議のつもりだった。なのに、ほとんど効果がなかった。タイトル・ソングのような「joyful noise」なら、大歓迎なのだけど・・・。
ところで、今日The Gourdsの『Bolsa De Agua』が届いた。送料も考慮して、一番安く手に入る方法を選んだので、複数のショップに色々注文した結果、これが第一弾だった。The Band風のサウンドだと聞いて、興味をもっていた。早速聴いてみて「なるほど!」と納得。このバンドはさらに数枚届く予定なので、期待がふくらむ。