Ghost/Fleetwood Mac

今日はCDの到着も一時ストップし、少し落ち着いた。
昨日ふれたせいか、急に海が見たくなり、自転車で買い物に出かけたついでに少し足を延ばしてみた。普段の買い物コースにほんの5分ぐらいプラスするだけでたどり着く。そこは砂浜ではなく小さな入り江で、小型のヨットや漁船などが所狭しと並んでいる。その途中、今は使われていない木造の洋風灯台があり、市内の名物の1つとなっているけれど、うっかり別の道を通ったので見逃してしまった。
それにしても、海とはいえ、ただの入り江を見た程度では、やはり物足りない。砂浜に打ち寄せる波が見たい。その楽しみは、来週帰省する時まで取っておくことにしよう。
ところで、これまた昨日の続きになるけれど、夏らしさを感じなくなったもう1つの理由に気がついた。それは、TVの心霊特集番組がめっきり減ってしまったこと。これは、今年に限ったことではない。このところ、もう何年もそういう状態が続いている。ちょうど阪神大震災地下鉄サリン事件を機に、突然、その傾向が始まったように思われる。要するに、あの2つの出来事によって、それ以前には想像もつかなかったような形で、突然、自分達の身近にいる多くの人々が、いとも簡単に命を落とていく様子を目の当たりにした結果、興味本位の心霊番組なんて、シャレにもならないどころか、不謹慎きわまりないということになったのではないだろうか。それ以後も、それまでにはありえなかった凶悪犯罪や事故、災害、テロなどが続いているので、もはや心霊特集は、一種のタブー番組と化してしまったような気さえする。今では、ごくまれに心霊写真特集がある程度。しかも、ゴールデン・タイムにオンエアされることはない。その代わり、迷宮入り犯罪に対する、超能力捜査関連のものが増えている。でも、どう見ても胡散臭い。
その一方で、映画の世界では、一連のジャパニーズ・ホラーが話題になり、アメリカでリメイクされたものまである。実際の出来事を興味本位に扱うのではなく、あくまでもエンタテインメントに徹しているからこそ、成り立っているのだろう。そういえば、子供の頃、夏休みの夕方になると、古い怪談がよく再放送されていた。『四谷怪談』や『番町皿屋敷』『牡丹燈篭』といった定番中の定番の他に、『怪猫お玉が池』なんていうのも覚えている。これらもまた、今でもよくリメイクされるけれど、CGを駆使した映像からは、かえって怖さが伝わってこない。逆に、大昔の素朴なモノクロ映像の方が、怖さがリアルに引き立つのだから不思議だ。