Wooden Ships/Jefferson Airplane

天気予報によると、昨日からずっと雨模様と言われていた。幸い、昨日と一昨日はにわか雨ですんだけれど、その分、今日は覚悟しておく必要があった。その一方で、自称「晴れ女」が2人(何と、私だけでなく、妹もそうらしい)もいるので、何とかなるだろう・・・と楽観的。今日だけは、どうしても雨が降ってほしくない。その理由はただ1つ。夕方、初盆の木の舟や飾りを、海へ流しに行くことになっているから。
祖母の初盆の時は、舟やちょうちんを担いだ人達を先頭に、行列を作って海まで歩いていったことをかすかに覚えている。小学校に入ったばかりだった。そして、浜辺に着くと、専門の流し屋(正式に何と呼ぶか知らない)達が、水着姿で舟を担いで砂浜から沖の方まで進んでいった。ところが、今ではそういう風習も簡略化され、装飾品一式を車の荷台に乗せて、浜辺ではなく船着場まで運び、そこで漁船に乗せて、沖まで運んでもらうことになっている。お盆の最中は、地元の漁師さんが漁に出られないので、代わりにサイドビジネス感覚で漁船を提供してくれるらしい。一昨年、伯母達の初盆の時には、妹と弟がその船に便乗したので、今回は、ぜひ私が乗りたかった。少なくとも、タクシーで船着場に向かっている間はそう思っていた。ところが、波間に揺れている漁船を見て、足がすくんだ。乗り込む時に、フラっと海に落ちてしまいそうな気がして、急に怖くなった。天気は見事にもちこたえ、ちょうど夕暮れ時で、沖合いから眺める沈みかけの夕陽はすばらしいに違いない。それでも、私の中では、恐怖心の方が勝っていた。結局、沖に向かう船を見送りながら、まったく違う方向の空の写真を撮ることにした。これが、後で物議をかもしだすとは、思いもしなかった。
何と、mixiの日記に公開するやいなや、「地震雲が写っている」というコメントが2件もついたのだから。写している最中は、そんなことにはまったく気づかなかった。雲の隙間からこぼれる光のマジックにすぎないと思っていた。でも、人一倍地震恐怖症の私は、とても気になって、怖くてたまらなくなった。去年あたりから、全国各地で大きな地震が多いという事実も、恐怖心をさらに煽りたてた。
さて、沖に流した木の舟から浮かぶ曲といえばこれ!でも、一致しているのはタイトルだけで、歌詞の内容はノアの箱舟的なもの。まったく個性の異なる3人のヴォーカルが絡み合い、ドラマティックな広がりすら感じられるJAヴァージョンを聴くと、きれいなハーモニーのCS&Nヴァージョンは、やや物足りなく感じられる。