You Were There For Me/Jud Newcomb

明け方、冷たい風が吹き込んで、あまりの寒さに眼が覚めた。あわてて布団にくるまった。今年の夏は、やっぱりどうかしている。でも、こんなに過ごしやすい夏なら毎年大歓迎!
つい先日注文したばかりのJud Newcombのソロ・アルバム『Turbinado』が、早々と到着した。たまっている多くのCDを後回しにして、早速、最優先して聴き始めた。何しろ、<a href="http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=435022&log=20050731">Loose Diamonds</a>のアルバムを聴いた時、一耳惚れしてしまったのだから・・・。実は、彼はギタリストとしても定評があり、さまざまなアーティストのバックを務めたりしているそうだけれど、「声フェチ」を公言する私らしく、まず気に入ったのはその声と歌い方だった(そもそも、私自身、ギターを弾けないくせに、ティーンエイジャーの頃から、Jeff BeckやJormaなど聴いて、自然に耳が贅沢に慣れてしまったので、よほどすごいプレイや個性的なプレイでも聴かない限り、今新たに、誰かのギターに「一耳惚れ」するようなことはないと思う)。
このソロ・アルバムも、期待を裏切らないものだった。決して歌がうまいとは言えないのに、夢中で聴かせる独特の魅力があるのだから不思議だ。第一印象としては、曲によって、Tom Pettyっぽくも、Elliott Murphyっぽくも、Eric Andersenっぽくも聴こえたりする(ただし、Judの方がかなりひ弱で一見、情けなさそうにも聴こえる)。だから、シンプルな曲でも、少しも退屈しない。歌詞が聴き取りやすいというのも、大きな魅力の1つだろう。タイトル・ソングも、♪I was there for you, you were there for me〜♪と、やや泣き言っぽい、情けなさそうな歌詞が、彼の声によく合っている。
どの曲も悪くないけれど、特に気に入ったのは、ちょっとへヴィな「The Dove」と「People,People」、それから「Night Of The Arrival」あたり。
うれしいことに、ちょうどタイミング良く、この11月に来日が決定したらしい。これはもう、何としてでも聴きに行かなければならない。ただし、Troy Campbellの時と同様に、もし関西公演がなかったらショック!ドキドキして詳細発表を待っていたら、大阪公演の会場も無事決定したそうで、大喜びしている。後は、私自身のスケジュール調整のみ。
そういえば、来月早々に迫ったMarc BennoとEric Andersenのライヴも、ちょうど仕事と重なっているので、何とかうまく調整しないと、せっかく手に入れたチケットが無駄になる。今は、すべてがうまくいくことを、祈るだけ。