Dragonfly/Marc Brierly

久しぶりに、ちょっとしたシンクロニシティが発生した。夕方、3日遅れで21日付けの日記をやっと書き上げた。その日に誕生日を迎えた古い友人の話題だった。彼女がJim Messinaのライヴを見て夢中になり、彼を追いかけてサンタバーバラまで行き、そこに住み着いたと書いた。当然のことながら、会える機会なんてほとんどセロに近く(David Crosbyには、ローカル便の中で遭遇したらしいけど)、それから数年後に、なぜか日本人のボーイフレンドと一緒に帰国したと聞いた。
すると、日記をアップしたのとほぼ同じくらいの時間に、ある方から連絡があった。今年の春頃、ネット上で偶然知り合ったJim Messinaの熱烈なファンの方だった。何というタイミング!しかも彼女は、その日記をごらんになって連絡して下さったのではなかった。彼女とは、何度か私信をやりとりした後、私の手際の悪さで、しばらく連絡が途絶えていた。その後も、ずっと気にかかりながら、長らく筆不精していたというお恥ずかしい次第だった。そんな方から、ちょうどJim Messinaの話題を出したばかりの時に連絡があるなんて、これはまさにシンクロニシティ
よくよくお話を伺うと、実は彼女は、少し前に、某所でJimの『Oasis』に対する、私のあまり意味のないコメントを偶然見つけて下さったという。それで久しぶりに、連絡をして下さったというわけだった。
何気ないことだけれど、私は、こういうタイミングの良さにとても弱い。そして、彼女のように、何か特定の事柄(人物であろうと、物であろうと)に対し、並々ならぬ情熱を傾けている人を見ると、とても好ましく思うと同時に、何だかとてもうれしい。
それにしても、ここ数日の明け方の涼しさは、やや異常だ。ノースリーヴのナイトウェアを着ていると、肩のあたりが冷えてたまらない。セミの鳴き声はすっかり止んでしまい、トンボの姿を見かけるようになった。トンボといえば、16日に実家から戻る際、駅のみどりの窓口に、トンボが1匹舞い込んできた。まるで私を見送るかのように・・・。そして、不思議なことに、大阪に戻り、自宅に近い駅に降りたとたん、また別のトンボが、今度も1匹だけ私を出迎えてくれた。あのいかにももろそうな羽と胴体、それに大きな複眼のせいで、決して好きな昆虫とはいえないのに、この時ばかりは気味が悪いとは思わず、季節の移り変わりをしみじみと味わうことができた。
そのものズバリのタイトル・ソングは、4枚組オムニバス『Electric Muse』に収録。でも、レコードなので、もう何年も聴いていない。