Winds Of Change/Eric Burdon & The Animals

九州地方に大きな被害をもたらした台風14号は、今回もまた、近畿には接近しそうにないとされていたので、いつものように窓を開けたまま寝ていた。ところが、物凄い音で眼が覚めた。時計を見ると6時半。寝入ってからまだ2時間半しか経っていないのに、ただごとではないその音が気になった。眠い眼をこすって起き上がり、窓の外を見ると、雨は降っていず、すでに陽が射している。それなのに、空の様子は不気味で、周囲には人っ子1人いない。寝室の窓は北向きで、幸い、その方向から風が吹いてはいなかった。そのため、室内に吹き込むことは免れていたけれど、念のため窓を閉めた後も、轟音はいっこうにおさまらない。空がグシャグシャに掻き回されて、そのまま地面に落ちてきそうな、そんなありえない恐怖すら感じられた。そうなると、言葉ではうまく言い表せない不安が止まらなくなってきた。これまで体験した暴風の中で、多分これが一番凄まじいに違いない!という確信さえあった。実際の風速が何メートルだったのかわからないけれど、少なくとも、私の住んでいる海の近くの地域では、局地的に、相当強かったはず。それが1時間半近く続いたのだから、恐怖心がどんどん高まっていくのは当然のことだった。今日中に、どうしても終えなければならない仕事があるにもかかわらず、まずは気を静めるため、しばらくネット・サーフィンして遊んだ。とにかく、何かしていないとどうにかなってしまいそうな、まるで一種のパニック発作にも似た恐怖感に襲われていた。
驚異的な暴風が、通常レベルの(?)強風におさまった頃には、すっかり睡魔も消え失せて、そのまま仕事にとりかかった。2時間半の睡眠時間では、ちょっと不安な気もしたけれどやむをえない。とにかく、さっさと片付けないと、明日のMarc Bennoのライヴに行けなくなる。本来は、今日、大阪のバナナホールでも彼のライヴがある。でも、同時に、京都の拾得でEric Andersenのライヴも予定されていたので、どちらにするか決めかねて、とりあえず、明日のMarc Bennoと16日のEricのチケットだけ確保していた。ところが、その後わかった仕事のスケジュールによると、今日のライヴは、いずれにしろ、どう考えても無理だった。それを無意識に感じ取って、チケット購入を保留していたのだとすれば、私の勘は相当冴えていたということになる。
といっても、来週のEricのライヴは、ちょうど次の仕事の真っ最中にぶつかってしまうので、相当、気合を入れて片付けていかないと、まずいことになるのだけれど・・・。