Tonight's The Night/Neil Young

ここ数日、仕事に専念したおかげで、Marc Bennoのライヴをドタキャンせずにすんだ。場所は京都の磔磔。87年のJormaのソロ・ライヴ以来、ようやく2度目なので、道順なんてすっかり忘れていた。
予約番号は1番で、当然、最前列の席が取れたのだけれど、見やすさ&聴きやすさを考慮して2列目あたりの席に着いた。
今回、サポート役を務めるラリーパパ&カーネギーママが、前座も兼ねてまず単独で登場した。「大阪のThe Band」という噂を耳にしていたので、泥臭い音を期待していたら、もっと軽快で爽やか系だった(タイプ的に、センチメンタル・シティ・ロマンスに近い?)。パワフルな紅一点がサックスを担当していた。幸い、ホーン系は彼女1人だけだったので、いつものアレルギーを起こさずに済んだ。
Marc Bennoは7時40分頃に登場。その前に「今から9時までは、場内禁煙をお願いします」というアナウンス。ふと、『バングラデシュのコンサート』で、Ravi ”Norah Papa” Shankarが、ステージ上から”Please refrain from smoking!”とリクエストしていたことを思い出した。その時初めて、「refrain」という単語に、そんな使い方があるのを知ったのだった。
さて、最近のCDジャケット通り、Marcは小柄&小太りで、人のよさそうな表情をして、2階の控え室から降りてきた。実を言うと、特等席に陣取っているのが申し訳ないほど、私と彼の接点は薄い。Leon Russellと一緒にやっていたのは知っているけれど、ソロ・アルバムはずっと聴きそびれていた。『雑魚』という邦題で有名な『Minnows』さえ、つい最近聴いたばかり。2年ほど前、たまたま『Sugar Blues』を聴き、それまで抱いていたイメージと違っていたので、少し興味をもち始めたところだった。つまり、どうみても正当派ファンからほど遠い存在であり、ちゃんとそれを自覚している。ところが、周囲にいる観客のほとんどは、古くからの熱烈なファンらしく、その物凄い盛り上がりに圧倒され、軽い疎外感さえ味わうほどだった。ステージのMarcにとっても、この夜の観客は格別らしく、”Great audience!”を連発していた。
やや場違いな私まですっかり盛り上がったのは、やはりブルーズ・ナンバーの時。「Sweet Home Chicago」まで聴くことができて、ホントにうれしかった。
ただ、最後の曲の途中で、Marcが腕時計を覗いているのが気になった。案の定、9時きっかりに終わった。そこまできちんとしなくてもよいのに・・・。と思ってアンコールを待っていたら、おまけがあった。
それについては、スペースの都合で明日に続く。