バナナボートに銀の月/The High-Lows

先週、磔磔に足を運んだのは、Jormaのソロ・ライヴ以来2度目だと書いたけれど、考えてみると、今回のバナナホールもやはり2度目だった。前に見たのは、某日本人アーティスト(あえて名前を伏せる)。特に好きだったわけではく、ちょっと話の種に見に行った。ところが、その後ほどなくして、白血病で急死したということを知って驚いた。
今回、バナナホールで何人かの顔見知りの方のお姿を見かけたけれど、実は、他にも知り合いの方が居合わせていたらしい。人が多かったせいか、それとも、眼が悪いせいか、全然気づかなかった。
ところで、今日中に仕事を終えなければならないのに、無謀にも、難波までQMSの紙ジャケ・アルバムを買いに出た。おかげで、夜中まで仕事が終わらなかった。そんなにあせって、手に入れる必要はなかった。今買っても、どうせ当分、聴くヒマがないのだし。なお、今回買った最大の理由は、紙ジャケだからではなくて、リマスター盤だから。JAの場合、紙ジャケが出るより前に、すでにボーナス・トラック付きのリマスター盤が出ていて、それを入手済みだったので、この夏出た紙ジャケも2枚しか買わなかった。けれども、QMSの場合、少々高くても、今買っておかなければ、後で後悔しそうな気がして、今回出た5枚すべてを手に入れることにした。これで、さらにビンボー生活が続く。
これは珍しく国内盤なので、ライナーノーツは誰が担当しているのか気になった。吉成伸幸さん、増渕英紀さん、天辰保文さんという、古くからベイエリアのアーティストのライナーではおなじみの顔ぶれだったのでホッと安心した。でも、裏を返せば、若い評論家でQMSに興味をもっている人が少ないということ?そう思うと、ちょっと寂しい。意外だったのは、歌詞の対訳までついていたこと。訳しやすいからだろうか?その逆に、日本語に訳しづらいJAの場合、対訳がついたことは1度もない。
それから、ライナーで1つだけ不満だったのは、QMSの名前の由来についてのくだり。「『水銀(Quicksilver)』のように移り気」としか書かれていなかった。それでは説明不足もいいところ。実際は<a href="http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=435022&log=20040824">こう</a>なる。
ついでながら、11月下旬に来日するJud NewcombとWalter Tragertのチラシが、すでに店頭に並んでいたのにも驚いた。
タイトル・ソングは、「バナナ」つながり(苦しい!)と、今夜はちょうどお月見だから。でも、実際に見た月は、銀色ではなくて火星のように赤茶けて不気味だった。