Hesitation Blues/Janis Joplin with Jorma K.

<a href="http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=435022&log=20041004">去年</a>も同じようなことを書いたけれど、今日はJanisの命日。彼女の故郷、テキサスのポート・アーサーは、先頃、あのリタの襲撃を受けた。カトリーナほどの威力はなかったらしいけれど、結局、どうなったんだろう。
ところで、先月末、Nicolette Larsonの名前をチラッと出したら、その直後に、たまたま、彼女絡みのある事実を知った。私はデビュー・アルバムしか持っていなくて、門外漢同然なのだけれど、その後ヒットしたらしい「Radioland」という曲(未聴)は、Sumner Meringが作ったという。これには驚いた。何しろ、私は当時の彼のバンド「Sumner」のライヴを見たことがあるのだから。出演者のことを何も知らない(つまり、名前さえ初耳)まま、何気なく見に行ったライヴというのは数えるほどしかないけれど、Sumnerはその中の1つだった(もう1つはNewsというバンド。ただし、Huey Lewisのあのバンドとは別物)。アルバム・ジャケットを見て、彼の容姿が気に入った友人に誘われて行った。でも、特に私好みの音でもなかったし、容姿も悪くはないものの、さほど惹かれることもなく、ライヴの内容はほとんど覚えていない。ただ、Sumnerという名前だけはずっと記憶の片隅に残っていた。それが今頃、ふとした話題に上るなんて、あまり縁のなかったはずのSumnerが、突然、身近に感じられる。
さて、タイトル・ソングは、当時、Jormaが住んでいたアパートでレコーディングされたという通称「タイプライター・テープ」の中の1曲(オリジナルはRev. Gary Davisで、Hot Tunaの1stでもカヴァーされている)。なぜ「タイプライター・テープ」かというと、バックでタイプの音が聞こえてくるから。それは、当時のJormaの奥さん<a href="http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=435022&log=20050220">Margareta</a>が、リズムを取る代わりに叩いているという話で、そのさり気ない彼女のサポートに対し、何となくジェラシーを感じたものだった。そして長年にわたって、その説を鵜呑みにしていた。ところが、実はそのタイプは、彼女がカレッジの論文を書くために打っていたものだということが、後年になってわかった。それなら、サポートどころか、演奏の邪魔をしていた(同時に、JormaもMargaretaの邪魔をしていた)ことになる。そうなると、嫉妬するどころではない。お互いに、相手のことをあまり気遣っていないということになるのだから、何だか気の毒にさえ思う。そう思うのは余計なお世話?