Kashmir/Led Zeppelin

実家に戻っても、相変わらず夜更かしのため、朝寝坊した。その前に、いったん眼が覚めた時、無意識にTVをつけると、Suzanne Vegaが出ていた。どこかのライヴ・ステージだった。あれ?最近、来日してたっけ?彼女もまた、私にとって80年代の「氷河期」に登場した人なので、これまで聴く機会はほとんどなかった。ましてや、近況を知るわけもない。唯一知っているのは「Left Of Center」だけ。この曲だけは、ヨーロッパでよく流れていて、とても気に入っていた。
そのままチャンネルを替えず、ウトウトしながら見ていたら、いつのまにか、画面が変わって、今度は黒人のブルーズマンが出ていた。でも、寝ぼけまなこの私には、それが誰なのか、すぐには認識できない。そうするうちにCarlos Santanaまで出てきて、セッションを始めた。終わりに出たタイトルを見ると、昨年のモントルー・ジャズ・フェスエティヴァルのダイジェスト版だった。そして、何と、そのブルーズマンが、Clarence ”Gatemouth” Brownだということがわかった。そう、この前のカトリーナによって、間接的犠牲者となった人。偶然これがオンエアされたのか、それとも、追悼放送的な意味合いがあったのか定かではないけれど、とにかくタイムリーだった。
今日もまた、雨が降ったり止んだりしたため、ちょっとした雑用さえ、効率良く進行しない。夜になってニュースを見たら、また大地震。今度は、パキスタン北部が震源地だという。極度の地震恐怖症の私には、怖すぎる映像だった。
タイトル・ソングは、2枚組の『Physical Graffiti』より。カシミール地方もまた、今回の地震で相当な被害を受けたと言われている。風光明媚とされるインド北部のこの地方には、1度行ってみたいと思いながら、体力に自信がなくて、ずっと実行できないままでいる。ちなみに、この他、同様の理由で、長い間保留状態が続いているのは、モロッコ、ペルー、ネパール、それに中近東諸国など。いずれも、砂漠や高地という、乾燥恐怖症&高所恐怖症の私にとって大の苦手な地形を擁している地域。そのため、現実的な旅行計画を立てる際、気象データや地理データを見たとたんに、ひるんでしまう。
ところで、このアルバム・ジャケットによく似た建物を、エディンバラかどこかの駅前で見かけたけれど、イギリスでは、ありふれた建物なんだろうか?それとも、何か特別な建物?Zeppelinを好きなくせに、彼らに関するそういった豆知識を、ほとんど持ち合わせていないので、こんな素朴な疑問すら、解けないままでいる。