Rainbow/Terry & The Pirates

珍しく、まる1日空いているので、ここぞとばかりに、引越し物件を探しに出かけた。今日を逃すと、次は12月になってしまう。それなのに、天気予報が微妙にズレていて、昨夜遅くから降り始めた雨が、午前中になっても残っていたので少し出遅れた。
それどころか、不動産屋さん巡りのために買っておいた自転車に乗って、いざ出発!という時に、またポツリポツリ。その上、安全な場所に置いていたはずの自転車の前輪タイヤがぺしゃんこになっていた。とりあえず、空気を入れて出かけたものの、走り始めたら「シューッ〜」という音が聞こえてきた。イヤな予感。どうしようもないので、それを買ったお店まで行き、不具合をチェックしてもらった。新品タイヤのチューブにも、たまに欠陥商品があるとのことで、すぐに取り替えてくれた。でも、もし気付くのがもっと遅かったら、面倒なことになっていた。
気を取り直して、目指す不動産屋さんに向かった。覚悟はしていたけれど、手頃な部屋がなかなか見つからない。今住んでいるところからあえて1部屋減らした間取りで、家賃は同程度の物件を目安にしているのに、設定額が中途半端なせいか、紹介してくれるものの大半は、それより安くてとても古い部屋か、高くて比較的新しい部屋のいずれか。念願の引越しというものが、ますます遠のいていく気がしてきた。
あきらめ気分になりながら、1つの部屋を見学に行ってみた。それが思いの外よかった。ただし、私が実際に引越し作業に取りかかれるのは、今の仕事が一段落つく12月初旬以降になる。はたして、その物件がそれまで残っているかどうか。それ以外にも、問題は色々ある。でも、小手調べに訪れたお店で、それなりの物件に出くわしたというのは幸先がよい。出かける前のタイヤ・トラブルのせいで、すっかり弱気になっていたのが、少し落ち着いてきた。おまけに、店内に居る時や物件見学のため車に乗っていた時に本降りになっていた雨が、別のお店に向かおうとする頃には止んでいた。いつものことながらツイている。それだけではない。ふと、行く手の空を見上げると、うっすらと虹が出ていた。ひょっとすると、これは、私の前に明るい未来が待っているという暗示かもしれない。都合よく、そう解釈することに決めた。
でも、まだ始まったばかりなので、無事に引越しを終えるまでは、大変なことの連発だということぐらい覚悟している。それを思い知らせるかのように、今日の寒さは格別だった。別珍のジャケットを着ていたにもかかわらず、震えながら自転車を走らせた。