Savoy Truffle/Phish

朝起きるとものすごい雪!すでにかなり積もっている。天気予報通りとはいえ、こんなに降っているのを見ると、気持ちが動転してしまう。寒さというものに、免疫がほとんどないから。今日は、今年初のライヴの日だというのに、大丈夫なんだろうか?毎年恒例の七草粥を、朝食ではなく昼食用に作った後も、まだ止まないので不安になってくる。
予定していた出発時間ギリギリになって、ようやく止んで、うっすらと陽が射してきたけれど、念のため、この冬初めてロング・コートを羽織った。ところが、外に出ると、私のような完全防備スタイルの人は見当たらず、1人だけ妙に仰々しく見える。おまけに、私がロング・コートを着ると、ロングどころか、70年代のマキシ・コート並みの長さになるので、なおさら大げさ。
大阪に出るのは久しぶりなので、ついでにいくつか雑用をこなしていたら、会場に着いたのは開場寸前だった。出演するのはChris Duarte&Bluestone。Chrisは、1度映像を見たことがあるだけで、その後CDをwish listに入れておきながら、結局、1枚も聴いたことがなかったし、Bluestoneの前身ともいえるSavoy Truffleも、良さそうな噂ばかり耳にしながら、ライヴの機会をことごとく逃していた。というわけで、ぶっつけ本番で接するライヴだったけれど、好みのジャンルに違いないので心配無用。
会場のBig Catを訪れるのは、5年前のRenaissance以来2度目。その時はオールスタンディングだったので、今回もそれを覚悟していた。ところが、意外にも、前半分にはテーブル席が、後方には椅子が並んでいた。体力がない上、小柄な私には、これは願ってもないことだった。
肝心のライヴは、オープニングからいきなりぶっ飛ばすので、ウォーミングアップ不足だった私は、やや出遅れた。ステージ上のChrisは、意外なほど小柄でずんぐりしたスタイルな上、公私共に日本に縁があるせいか、片言の日本語を交えて話すため、とても愛想良く見える。アメリカでは食べられないハーゲンダッツの抹茶アイスが大好物で、日本に来てよく食べるので「デブ(ここだけ日本語)になった」という話には大爆笑!でも、笑わせてくれた直後に披露してくれたブルーズ・ナンバーは、タイトル不明なものの、どこかで何度も耳にしたことのあるようなフレーズが満載で、この夜、一番心地よく感じられた。ビール1本ですでにいい気分になっていたことも、影響したかもしれない。結局、アンコールを交えて3時間を超える長丁場となり、スタンディングではなかったことを感謝するばかりだった。